認知症だった父が他界。最後の一年は、家族の顔も分からなくなり、攻撃的になることも。施設に会いに行くことさえ、つらくなりました。今は、父にもっと優しくすればよかったという後悔や、喪失感でいっぱいです。(60代男性)
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大切な家族を送るときは、精いっぱい尽くせたとしても、「もっとできたのでは」と悔いる思いや、寂しさを感じるもの。悲しみや苦しさは、神に祈願して、心を守っていただきましょう。
同時に、残された自分たちが、仲良く、仕合せに暮らせるよう、今を共に生きる家族に、一層愛をかけていきましょう。そして、家族で父親の良い思い出を、折に触れ、語り合っていくことです。喪失感を乗り越えるには、ある程度の時間も必要です。しかし、故人への感謝を深めながら、温かな家庭で毎日を過ごすことで、親から受け継いだ人生をしっかり生きようという、明るい心が湧き上がってきます。家族を失ったつらさも薄らいでいくものです。
肉体はなくとも、故人の魂は、神の元で生き続けています。家族を見守りながら、次の人生を待ち、やがて、我が家の血筋のどこかに生まれてきます。ですから、家族が一丸となって歩む姿を、朝夕の祈願で報告しましょう。そこに、故人の魂は安心し、穏やかになります。自分たちの心も、より安定していきます。それが、何よりの供養であり、親孝行です。
人間は
家族との関わりの中で 生涯を歩み
「心の道」をつないでゆく
結婚 出産 別れ
全てが家庭の中で起きる営み
家族 縁者で教会に出入りし
共に「教え」を学ぶ環境を
今つくること
「教え」に生きる家庭 家族は
会話にあふれ
互いの「運命」を重ね
補い合って「生きる」強さがある
『真実の光・神示 平成29年版』14ページ(中略あり)
人生は有限です。どんなに深い愛情があっても、どこかで別れは訪れるもの。ですから、命ある今、家族に惜しみない愛をかけ、居心地の良い、心が安らぐ家庭を築いていくことが大切です。そうした家庭であれば、別れの時が来たとしても、お互いに大きな悔いを残さずに、受け止められるでしょう。子孫へと続く我が家の心の道に、良い生き方も受け継がれていきます。
家族の心の重なりは、今生だけでなく、やがて生まれてくる次の人生にまで、良い影響を与えていくのです。