Q 手術をするべきか、一人で決断できない

70代

病気が見つかり、手術をするか選択を迫られています。夫は他界し、一人暮らしです。子供もおらず、姪(めい)や甥(おい)が声を掛けてくれますが、人に頼るのが苦手な私は、相談していません。大きな判断が一人でできずに、悩んでいます。(70代女性)

人を頼るのは、決して悪いことではありません。そもそも、「人は一人で生きてはいけない」のが真理と、神もお教えくださっています。誰かの力を借りたり、支えてもらったりするのは、ごく自然なことなのです。

そのとき、真っ先に頼るのは、伴侶や子供、兄弟といった、一番身近な家族です。しかし、そうした存在がいない場合は、縁者(親類)との関わりに目を向けましょう。「迷惑を掛けてはいけない」などと、気を使う面は確かにあるものです。その心配を解消し、お互いに負担を掛けないためにも、普段から会話を欠かさないことが大切です。その都度、丁寧に思いを伝え、相手の気持ちもよく聞くようにしましょう。

手術の選択を最終的に決定するのは自身であっても、話を聞いて、一緒に考えてもらうことで、大きな心の支えとなります。気持ちにゆとりが持てるので、悔いの残らない判断ができるでしょう。

また、不安な思いや疑問点などがあれば医師に伝え、一つ一つ解消していくことも必要です。説明を聞いたり、アドバイスをもらったりする中で、信頼関係が築け、より安心して治療に向き合っていけるのです。

人間は
 「運命」の力で
   重なり 補い合う環境に
     心明るく 強く「生きる」
              人と成る
 真実「健康」を
   手にした人の心(姿)が
             ここにある
健康な心の姿を知って
 「真理」で関わり
   支え合う家庭を築く
       努力を欠いてはいけない

『真実の光・神示 令和4年版』145ページ

今回の出来事をきっかけに、日頃から家族、身内、縁者と、何でも気軽に話し、思いを分かち合える関係を築くことが重要です。何でも一人で抱えずに、いつも支えてくれることに感謝し、自分ができることで惜しみなく尽くす。そうした人との関わりの中で、豊かな心が育まれます。そこに、病気や事故・災難までも遠ざけることができます。人生には、手術に限らず、大きな選択を迫られることがあります。そのときに、支え、補い合う家族や周囲の存在があれば、どんなことも明るく、力強く乗り越えていけるのです。