夫は、寝たきりで介護が必要。それでも、頭はしっかりしていて、自分の意志を強く出すので、困っています。食べたくなければ口を布団で押さえて拒否したり、私の腕をつねって抵抗したりもします。そんな夫の介護に疲れきってしまいました。(70代女性)
A
口を布団で押さえ、妻の腕をつねるときの夫は、どのような気持ちでいるのでしょう。体が思うように動かせないのは、想像以上につらいはずです。
人生は、有限であり、常に変化していくものです。夫婦として共に過ごせる今、この縁を大切にして、お互いに思いやりを持って過ごしたいもの。そこに、人生に悔いを残すこともありません。
そのために欠かせないのが、心の健康です。不平・不満や誤解、過重な負担が互いに生じないように、日頃から声を掛け合いましょう。夫の思いをよく聞いて、自分の気持ちも穏やかに伝えることです。相手の事情が分かれば、受け止める心のゆとりが生まれ、夫婦で温かい関わりを持てるようになるでしょう。
「魂」安らぐ環境を 手にするために
「心」仕えよ
人生は 流れゆくもの
ゆえに
一日一日 一回一回 思いを深め
出会いを大切にして
生きてゆくのである
この悟り深まるなれば
時代が流れ 立場が変わりても
多くの縁者の支えを得て
迷いなき人生を歩み抜ける
『真実の光・神示 平成21年版』75ページ(中略あり)
声を掛け合うのは、夫とだけではありません。自分一人で抱え込まず、家族や縁者にも状況を伝え、応援が必要なときは相談しましょう。話を聞いてもらうだけでも、安心感が広がるものです。また、福祉や行政の支援、施設などを利用するのも一つです。
人との縁を広げて、大切にしていると、関わる人たちも気持ちよく手を貸してくれるなど、不思議と環境も守られていきます。