No. 145

つながった義母との縁

(宮崎県TK/60代女性/マッサージ師)

私は、亡き夫の母と、長年会うことを避けてきました。義母は、高齢で軽い認知症を患っています。少し前、不思議と私の心に変化があり、「本人に会って話をしたい」という気持ちになりました。

日頃から神の教えを学んでいたおかげで、「人生に悔いを残さないためにも、人との出会いを大切に…。中でも一番大切な家族との縁を深める努力をしよう」と前向きな気持ちの自分になれたのです。

直接会って話をすると、今までのわだかまりがうそのように流れていきました。そして、「お母さんが、夫を産み育ててくださったから、私は妻になり、母になり、祖母となることができました。お母さん、ありがとう」と感謝の思いを伝えられたのです。義母からは、「いろいろ苦労をかけてごめんね」という言葉が返ってきました。愛ある会話で、心が通い合うのは、こんなにも温かく、うれしいものかと、涙があふれました。

神の教えを学んでいなければ、切れていたはずの縁…。そう思うと、神への感謝が心から湧き上がりました。同時に、新たな努力目標もできました。それは、家族との縁を深めて、仕合せになる生き方を、我が子や孫に手本として示していけるようにすることです。