No. 872

ねじれた親子関係を修復!
血のつながりはなくても…
(静岡県KO/70代女性/観光業)

私が嫁いだ38年前、夫には連れ子が1人いました。私はその男の子を「我が息子」と思って、大切に育ててきたつもりです。その後は娘も生まれ、私たちは、ばかみたいなことで笑い転げる仲良し家族でした。

ところが、息子との関係は、夫を亡くした20年ほど前から、少しずつ崩れ始めました。特にこの10年は、どんなに温かい言葉を掛けても反論か無視。「受け入れてもらえない」その事実が、私の心に年々重くのしかかっていました。

「気付き」を祈願で実践に

こんなに神の教えを学んで、実践もしているのに、実を結ばないのはなぜ? 今年に入り、「心の歩みnote」で我が心を見詰めた時、そこには、誰にもさらけ出していない私の本心がありました。「良い母親」でいようと気張り、「余計な心配を掛けまい」と一人で無理をし、話し掛けるときはビクビク。そんな気持ちで息子に関わっても、心に届くはずがなかったのです。

息子がいとおしい。以前のような仲良し親子に戻りたい。それも私の本心。神にさらけ出して、真剣に祈願しました。そして、勇気を振り絞って息子に声を掛けました。内容は引っ越しの相談でしたが、「じゃあ一緒に見に行こう」と真剣に考えてくれ、本当に驚き、うれしかったです。それからは時々、会社帰りに我が家に顔を出してくれるようにもなったのです。

息子にしっかり届いた母心

今年の春、息子がぽつりと「生みの母親が死んだらしい」と話してくれました。「そう…寂しくなっちゃったね」。息子にしか分からないであろう、複雑な心を解放してあげたくて、私はただ静かに話を聞いていました。

それから少したった母の日。息子がカーネーションの大きな鉢をプレゼントしてくれました。それだけでもうれしいのに、「おふくろ、ありがとな。育ててくれて」という言葉まで…。私も「あなたがいてくれてありがとう」と心を込めて伝えました。

真実の仕合せを手にするために

息子と出会ってから、私は「この子の仕合せのために自分がいる」と思い、息子の役に立てることが喜びでもありました。でも大間違い。本当は私の方が、息子の存在に支えられていたのです。亡き夫も、娘も、みんなに支えられて今ある我が人生。そこに気付けるほど変われたことに、自分一人の努力ではない、神の力を感じます。

「おい、おふくろ」と、息子が笑顔で呼んでくれるだけで、心が仕合せで満たされます。今、ここが真実の仕合せへのスタート地点。亡き夫に喜んでもらえるように。子供たちに良い生き方を残せるように…。私の心の歩みは続いていきます。

「教え」を学び 家族との縁を深める心(努力)はいかに
 家族 縁者の出会いが 「人生」を支え 今がある
 この思いが 報恩の心を芽吹かせ
    ますます家族 縁者 友人 知人に向ける愛心が深まる
 「教え」を学び 「道」の真理に生きるほど 一つ一つの出会いに感謝の思いが持てる
 奉仕に「生きる」心(信念)も強くなる

「教え」を学び
    家族との縁を深める
      心(努力)はいかに
 家族 縁者の出会いが
  「人生」を支え 今がある
 この思いが 報恩の心を芽吹かせ
  ますます
   家族 縁者 友人 知人に向ける
    愛心が深まる
 「教え」を学び
  「道」の真理に生きるほど
    一つ一つの出会いに
      感謝の思いが持てる
 奉仕に「生きる」
    心(信念)も強くなる

『真実の光・神示 令和3年版』141ページ