No. 114

いらいらの原因は自分の中に

(富山県MK/60代女性)

資格取得のため、自宅で勉強していた時のことです。近所の家で飼い始めた犬の鳴き声がうるさく、集中できなくなりました。飼い主が外出するとほえっぱなしで、他の家の方もうるさがっている様子でした。地域の役員をしていることもあり、苦情を言いに行くことにしました。

ただ、これまで近所同士仲良く、穏やかに過ごしてきました。争いたくないし、どうしたものか…と思い、神の館で学びました。そのうちに、「勉強に集中できないのは、鳴き声のせいではなく、やりたくない気持ちがどこかにあったからでは…」と感じたのです。

さらに以前、仕事中に周りの騒音が気になり、静かな場所に移動したところ、今度は静か過ぎて落ち着かず、全くはかどらなかったことを思い出しました。つまり、私は何かあると相手や周りに原因を求め、変えようとしていたのです。まして今回は、どうにもならない犬をどうにかしようと身勝手に考えていた私でした。

また、かつて高齢の母を介護していた時、耳が遠いからと大きな声で話し掛け、近所迷惑だったかも…と感じました。当時、誰もそのことには触れなかったことに感謝しました。

しばらくすると、不思議なことに犬の鳴き声が収まっていたのです。もし、あの時苦情を言っていたら、互いに嫌な思いをし、後悔していたかもしれません。

迎えた試験当日は、「安定した心で取り組めるように」と神に願って臨みました。心配性の私が落ち着いて受験でき、結果は合格。現在は研修中ですが、今回の出来事で得た気付きを生かし、多くの人に役立てるようにと、日々前向きに励んでいます。