No. 102

家族の心をつなぐ触れ合いを

(埼玉県MZ/70代女性/主婦)

長らくがんで闘病していた息子が先月旅立ちました。深い悲しみはありますが、神に心をお守りいただき、徐々に立ち直りつつあります。

息子と嫁は長年折り合いが悪く、別居していて、私も、闘病中は息子の側に立って、責める気持ちでいっぱいでした。ところが、葬儀の際、まだ小さい子供を抱えて途方に暮れている嫁の姿がありました。やつれきった様子を見た時、自分の関わり方が間違っていたことに気付いたのです。

思えば、息子は、病のつらさから嫁に感情をぶつけることもありました。神が、「仕合せの基は和のある家庭」と何度もお教えくださるとおり、何があっても、家族が心を重ねていけば、乗り越えていけることをつかめていたら、不調に苦しむ息子だけでなく、嫁にももっと温かく声を掛け、つらい思いを受け止めてあげられたはずです。頭では分かっていても、神の教えを全く生かせていなかったことに、ようやく思い至りました。

そこで、これまでの仕打ちを心からわびました。さらに、義母として、孫の祖母として関わらせてほしいという気持ちを伝えました。

嫁も私の思いを受け入れてくれて、今まで没交渉だった私たちが自然体で触れ合えるようになりました。もし、神の教えを知らなかったなら、私たちの縁は切れていたかもしれません。一生、相手を責めて、嫌な気持ちを抱えたままだったと思います。全てのわだかまりは、自分の心が原因でした。「もっと早く気付けていれば…」という思いもありますが、まずは前を向いて、神の教えを生かそうと努める毎日です。そして、息子が残してくれた家族の心を、大切につないでまいります。