No. 418

「いてくれるだけでいい」
慕われ、求められる毎日に
(青森県KN/70代女性/介護士)

介護の仕事に就いて13年。認知症や寝たきりの方など、毎日70名ほどの入浴を介助する、体力勝負の仕事です。

これまでやりがいを持って働いてきましたが、近頃は体力的にきつさを感じ、年内の退職を決めました。職場には若い人も多いし、大丈夫だろうと簡単に考えていました。ところが、周りの方々が「絶対辞めないで!」「いてくれるだけでいい。みんなの話を聞いてあげてほしい」と、口々に言ってくださったのです。本当にありがたく、来年3月まで勤めることになりました。

働かせていただける感謝を軸に

思えば、私は60歳の時に職を失い、路頭に迷いかけたときに、この仕事を頂きました。ですから、心の根底にはいつも感謝がありました。

大柄の方、わがままな方など、他のスタッフが敬遠しがちな利用者さんの介助も、笑顔で楽しくさせていただけるのは、神の教えのおかげです。できることを惜しみなく、誠実に…。「神に見られている」そんな気持ちで、何事にも絶対に手を抜かずに取り組んできたつもりです。

神は、仕事を通して私にたくさんの喜びを下さいました。皆さんからの、「あー、さっぱりした!」「家族でもここまでやってくれないのに…。本当にありがとう」など、ひと言ひと言にどれほど元気を頂いてきたか知れません。

職場の仲間からも、何かと相談を持ちかけられ、頼ってもらえてうれしいです。最近では、高齢の私を気遣って、みんなが「手伝います!」と間髪入れずに助けてくれます。皆さんに支えられていることを実感する毎日です。

もったいないほどの仕合せが

「何で、嫌な顔一つせずにいつも優しくいられるの?」とよく聞かれます。神との出会いがなければ、教えを学んでいなければ、間違いなく今の自分はありません。私自身が身をもって味わっている「神と生きる」喜びを、自信を持ってお伝えしています。

こんなにも神に守られている私の人生。何ともったいないことかと、感謝が込み上げてきます。退職する最後の一日まで、皆さんのお役に立てるように、精いっぱい心を尽くします。