No. 351

尊く、短い人の一生
身内の縁を深める時間に
(山梨県HN/60代女性/医療事務)

8歳年上の夫の姉とは、昔から正直あまり気が合いませんでした。

私は長年義母と同居し、介護していましたが、義姉はたまに顔を見せに来る程度。「自分の母親なんだから、もっと見てくれてもいいのに…」と、不平、不満の気持ちでいっぱいでした。

肉親、身内同士は和合しようと

3年前に義母が施設に入居してからは、足しげく通う毎日に。しかし、義姉との関係は相変わらずでした。そんな中、コロナの感染拡大防止のため、義母との面会ができなくなりました。

その頃、目に留まったご神示があります。「人の『一生』、尊きものなり。短き時ゆえ、大切にせよ」神から頂いた尊い人生が、不平、不満で終わってはもったいない。教会の十教訓にもあるとおり、義姉にも身内として、もっと歩み寄っていこうと反省したのです。それが、義母にとっての親孝行にもなると思えました。

ちょうど、施設から、義母の様子を知らせる手紙が送られてきました。私は、迷った末に、義姉に電話して、義母の近況を伝えました。思いの外喜んでくれて、ちゅうちょしていた心が、霧が晴れたかのように明るくなったのです。

過去のわだかまりが全て流れ

それ以来、連絡を取り合うことが増えて、縁が深まっています。義母の誕生日プレゼントの相談に、義姉の家に行った時のことです。義姉が、「いろいろ悪いね。ありがとう」と感謝の言葉を掛けてくれたのです。めいも、「おばさんが家族で本当によかったって、うちの家族はみんな思ってるよ」と言ってくれました。うれしくて涙が止まりませんでした。過去の出来事にとらわれて、素直になれなかったのは私の方だったのだと思いました。

夫や子供たちに話すと、「よかったね」と喜んでくれました。全ての過去が流れていった思いで、心がスーッとしました。

迷ったときは、家族と会話を

最近の義母は、あまり体調が安定していません。心配症の私は、以前なら先のことを考えて、取り越し苦労をしていたと思います。しかし、今は、心が穏やかです。「家族として、義母に精いっぱい愛をかけていこう」という思いが枯れることがありません。何か問題が起きても、夫や義姉家族と支え合っていけると思うと心強いです。

神示に心を支えられ、身内の縁を深める時間を頂きました。神から与えられた人生を無駄にすることなく、生かせる自分でありたいです。