No. 347

嫁ぎ先の厳冬を乗り越えた
夫婦の心の温もり
(長野県KK/50代女性/主婦)

横浜から嫁いできて、2年目を迎えようとしています。

「部屋の中も凍る」といわれる長野の冬の寒さは想像以上で、つい涙が頰を伝うこともありました。そんな私を気遣って、夫は暖房器具をたくさんそろえてくれたのです。それでも、夜勤へ出る夫を見送った後、家の中にぽつんと一人でいると、寂しさが込み上げてくることもありました。

寂しさも大切な人がいるから

そういうときは、ないものを求めるのではなく、あるものに感謝するという神の教えを心に留めて乗り越えてきました。「ないもの…」私はその場に一緒にいない夫を求めていたのです。

思えば、結婚前の私は、「一人でいる方が気楽」と、寂しさを感じたことなどありませんでした。「あるものに感謝する」と考えると、「そうか…夫と一緒になって、大切な人がいるから寂しさも味わうことができるんだ」と思えました。心が温かくなり、ますます夫の存在に感謝が湧いてきたのです。

意見の違いを会話で埋めて

とにかく、何でも話し合うようにしている我が家です。特に、「言いにくいことこそ伝えよう」と、言葉を選びながら話しています。

夫は、自分の思いと正反対の意見でも、まず受け止めて一緒に考えてくれます。そして、「こうすればいいんじゃないか」と結論を出してくれます。真面目で四角四面なところがあって、意見が擦れ違うこともありますが、「この真面目さに私は支えられている」とつくづく感じます。

神の教えで夫婦の絆を固く

先日、「家族の良さを挙げてみよう」という、「実りの集い」の宿題を夫婦でやってみました。夫は私の良さを「素直な心」と書いてくれました。いつもそういう心になりたいと願ってきたので、一番身近な夫に伝わっていたのがうれしかったです。

ちなみに、私は、夫の良さを「真面目、誠実、親孝行、優しい、イケメン…」と書きました。夫は「そんなことないよ」と照れながらも、そのメモを大切に取ってくれています。

価値観や性格が違う二人が結婚して、今までと違う環境で過ごす。神の教えを学んでいるから、ぶつからず、重なっていけます。神受祭(結婚の儀式)で誓った夫婦の絆をさらに固くするために、二人で神の教えを学び、教えを基に暮らす大切さを身に染みて感じています。