No. 322

豊かな人間関係の鍵は
どんな心で向き合うか
(群馬県MS/40代女性/会社員)

私は、職場でいつも仕事を回されることが負担で、繁忙期になると上司への不満を募らせていました。「神の教えでこう言われているから我慢しないと…」と、自分の感情を抑えても、抱えきれなくなると爆発する繰り返しでした。何に気付かないといけないんだろうと考えても、答えはなかなか見つからず、気持ちだけが焦っていきました。

イライラ心に光明が

そんな中、知り合いの信者さんの言葉が、すっと心に入ってきたのです。「自分にも欠点があるから、夫の欠点は見ないの。むしろ、いてくれることに感謝している」それを聞いて、いつも不満を抱え、人を責めていた、ゆとりのない自分に気が付きました。問題は、自分の心にあったとつかめたのです。

それからは、物事をゆったりと大きな心で受け止めて毎日を過ごしたいと思い、神に訴えました。まだまだ感情が揺らぐこともありますが、驚くほど心が楽になり、気持ちが穏やかになっていくのが分かりました。

見えない心がものをいう

そんなある時、ミスの多い後輩に対して、責める心ではなく、「どうしたら気持ちを酌んであげられるだろう」と、寄り添うことを意識して話し掛けました。すると、いつもは反発していた後輩が、私が伝えたことを素直に受け止め、真剣に考えて、予想以上に頑張ってくれたのです。その変化は周りの同僚が、「どうやって伝えたの?」と驚くほどでした。何を伝えるかより、どういう心で向き合うかが重要な鍵と分かりました。

また、何より、後輩がいてくれるから、自分が先輩として成長させてもらえる。自分もかつて、上司である先輩に育ててもらって今がある。そう気付いて、感謝の思いがあふれ出てきました。そして、上司への不満も消えていったのです。

今、職場はとても円滑に回っています。感謝の思いが人間関係を滑らかにし、縁を深めてくれました。心が穏やかだと、周りの環境がこんなにも変わるのだと実感しています。感謝と調和の心を大切に、これからも頑張っていきます。