自分の心を見詰めて反省
東京の専門学校に通う息子が、不登校になりました。アパートに駆け付けると、まるでゴミ屋敷。気力を失って、ぼうぜんとしている息子がいました。
親として、何ができるか…。それをつかみたくて神示を読み進めると、「学校に行かせたい」「ちゃんと卒業させたい」と、形ばかり求めていたことに気付きました。私は、一番大切な「息子の気持ち」を無視していたのです。思えば前から、「学校が楽しくない…。勉強に付いていけない」と漏らしていたのに、聞き流していた私。母とは名ばかりだったことに、初めて気付いたのです。
子供のことは、一人で抱え込まずに夫婦で関わることが大切。神の教えからそう学んだ私は、息子の現状を夫に伝えました。「私、ガミガミ言い過ぎていたかも…」「離れているからこそ、もっと気持ちを聞いてあげるべきだった」と、反省したことも、正直に打ち明けました。
重ねた心が喜びを運んで
夫が聞いてくれただけで、すーっと心が落ち着きました。そして、夫の意見もよく聞く中で、今やるべきことが見えてきたのです。「学校をやめる、やめないではない。どの方向に進んでも大切なのは、精いっぱい頑張る気持ち。ここを応援しよう」と。
親の私の心が変わると、息子の心も見る見る元気になっていくのが分かりました。「自分なりに努力したけど、現実は甘くなかった」「進路を変えて、もう一度頑張ってみたい」と思いを語ってくれたのです。
今、息子は別の分野の専門学校に再入学し、生き生きと勉学に励んでいます。バイト先ではリーダーに選ばれ、バイト仲間のシフト調整を任されるまでになりました。あの時とは見違えるほど、明るく変わった息子の姿に、胸がいっぱいです。
「仕合せの基は和のある家庭」。夫婦の心が一つだと、親子の気持ちも不思議と重なります。家族が一丸となってさえいれば、どんなことも乗り越えられると実感した今年です。
光寿信者参拝時に向けて、もう一踏ん張り! 家族みんなで「心の実り」を身いっぱい味わえるように、神の教えの実践を深めていきます。