No. 308

「神様なんていない」から
「神様のおかげ」へ
(横浜市CM/50代女性/主婦)

夫が心の世界に旅立ち、7年がたちます。当時は声を張り上げ、泣きたいだけ泣きました。それでも、残された者は生きていくしかなく、神の教えと多くの方の愛のおかげで、前を向くことができました。

義母の心を変えたものは…

夫の闘病中に信者籍を置いた義母は、「息子は死んでしまった。神様はいない」と嘆いていました。愛する我が子に先立たれたつらさは、並大抵ではなかったはずです。日々悲しみに明け暮れる義母の姿に、私の心も痛みました。

しかし、私が神の教えで生きる力を取り戻す様子から、少しずつ神の実在を感じたようです。さらに、義母自身も何度も病を乗り越えたことで、神との絆がどんどん深まっていったのです。

今では、義母と教えを共有し、心を通わせる毎日です。「こんなに仕合せになれたのは、神様のおかげ」と話す義母の笑顔に、私も心の底からうれしさが込み上げます。

精いっぱいの真心で尽くしたい

先日、義母から手紙をもらいました。

いつも心優しく接していただき、大変ありがとうございます。

この年まで生きられたのも、あなたの優しい心遣いのおかげです。デイサービスに行くと、うらやましがられます。その都度、胸を張っております。

あなたの生活態度は、素晴らしいです。安い食材を買ってきて、手を掛けておいしく仕上げて、テーブルをにぎわせてくれます。足元がおぼつかない私に、スッと寄り添い、助けてくれます。簡単そうで、常に気に掛けていなければできないことです。

心優しいあなたに巡り会えた私は、大変仕合せ者です。感謝の心を忘れず、できる限りの慈愛の思いで接していきたいと思います。長生きもしたいですが、あなたに迷惑の掛からない年までで十分です。毎日毎日、感謝の日々です。

何度も読み返し、そのたびに大粒の涙があふれました。この手紙は、神からのご褒美に思え、私の宝物になりました。

一冊の本ができるほどの苦労を乗り越え、懸命に生きてきた義母は、私にとって特別で、大切な存在です。義母が心からいとおしくてなりません。いつまでも安らぎのある暮らしをしてもらえるように、私も精いっぱいの真心で尽くします。