No. 1233

欲の塊だった心が変わり
「魂が安らぐ家庭」を実感
(静岡県YF/40代女性/団体職員)

数年前の我が家は暗く、八方ふさがり。浪人した息子は成績が伸びず、中学生の娘は部活の友人関係に悩み、私は仕事で異動しててんやわんや。おっとりした夫は、イライラする私を受け止めてくれますが、その態度が逆に私をイラつかせます。「私はこんなに頑張ってるのに!」と、今思えばすごいことを言っていました。 

次々と得られた気付き

心の軸を完全に失い、求めたのは神の教えでした。息子には、予備校に行かせている分、頑張って上の大学に合格してほしいのが親の思いです。でも、本人から「何でそんなに僕を遠くに行かせたいの?」と言われた時、「私が追い詰めていた?」。神の教えを学んで得た、最初の気付きでした。

「良い大学に行っている子のお母さんと見られたい」「娘には他の子より活躍してほしい」「仕事で認められたい」。これも神の教えから見えてきた、私の奥の奥にあった本心。欲の塊でした。 

夫の姿から見えたこと

ある時、上司との関わりで落ち込み、夫に打ち明けたら、つらさがさーっと流れました。「これが、神が言われる魂の安らぐ家庭なんだ!」と体感したと同時に、「私がこれをつくっていかないといけないんだ」と、頑張る方向も見えてきたのです。

夫がそうしてくれたように、私も夫の気持ちを聞いていこうと思いました。娘に「部活を辞めたい」と言われた時、「続けさせたい」と動いた心。一拍置いて、夫に「私はこう思うけど、どう思う?」と聞いてみると、「子供が笑顔でいられるのが一番だよ!」と返ってきました。え? でも、確かにそうだ。娘の話を聞かなくちゃ。「夫は大事なところを見ているんだ」と感動したことを、今も忘れられません。心から尊敬の気持ちが生まれ、おっとり優しいだけでなく、心底頼もしい人だと感じました。 

自分にも子供たちにも変化が

私が穏やかな心になると、不思議と子供たちに変化が表れてきました。息子は前向きに勉強に励み、大学に進学。当初思い描いていた学校ではなかったものの、友人に恵まれ、楽しそうに通っていて、本当に良かったと思います。娘も高校受験を頑張り、今は部活で汗を流す毎日。私も、ありがたいことに仕事で高く評価していただけるようになりました。 

魂が安らぐ家庭は、回復する力をくれるだけでなく、「もっと頑張ろう」と“生きる力”をくれると感じます。おかげでいろんなことがうまくいったり、たとえ、うまくいかなくても糧になったり。「これが“生きる実感”なのかな」とも思うのです。 

家族には「怒らなくなった」「すごい変わったね」と言われます。そんな喜びを味わいながら思うのは、私に欠けているところを、神様が「気付きなさい」と語り掛けてくださっていた、ということです。自分の欠点を自然と受け入れられたのは、人の言葉ではなく、神様の言葉だから…。これからも絶対に神から気持ちを離さず、一歩でも半歩でも、畳の目一つでも。心を成長させて、人生を歩み抜いていきます。

心迷わず 楽しき人生 手にする極意は一つ
    ――神の教えを我が家に入れる――
 愛ある心が広がって 家族それぞれ 心支えて 和のある家(環境)を手にできる
 仕合せは 心安らぐ家築けるなれば
    家族それぞれ あるべき心(姿)が見えてきて 言葉 態度で味わえる
 生きる楽しさ ここにあり

心迷わず 楽しき人生
      手にする極意は一つ
  ――神の教えを我が家に入れる――
 愛ある心が広がって
  家族それぞれ 心支えて
   和のある家(環境)を手にできる
 仕合せは 心安らぐ家築けるなれば
  家族それぞれ
   あるべき心(姿)が見えてきて
        言葉 態度で味わえる
 生きる楽しさ ここにあり

『真実の光・神示 平成18年版』67ページ