No. 1211

「家系」が原因ではない
病を引き込む自分に気付く
(横浜市YT/50代女性/接客業)

我が家の家系をたどると、バセドウ病やぜんそく、発達障害などで大変な思いをした人たちがいます。まさか私も同じ思いをするとは…、夢にも思いませんでした。 

コロナ禍の直前ごろから目の異常を感じ、検査すると、ホルモン値が標準値の25倍。バセドウ病と診断されたのです。薬の影響で免疫力が落ちると聞き、不安は増大しました。接客業の私は、コロナの感染リスクも考えると恐怖がドッと押し寄せ、神に頼る以外に手はありませんでした。 

どうしても消えない親への思い

なぜにこうなったのか? 神示を読むと、「家庭」「家族」のことばかり教えてくださっています。でも、私の心は行ったり来たり…。幼少期から教育中心で厳しかった親が、どうしても許せないのです。特に、会社人間だった父に対しては…。神が言われる「和のある家庭」。できているつもりが全くできていないことに、心底気が付きました。 

その親はもう80代半ば。しかも遠く離れた県外に住んでいます。「10年、15年先は、話したくても話せないのかな」そう思ったら、今生で家族と向き合わなければ後悔すると、奮起しました。 

会話が得意ではない家族でも…

いかんせん、会話が得意ではない親です。親がそうなら、私もそうかもしれないと思いました。「親の話を聞こう」という気にならない自分。強い口調で言われて、反抗したことも…。そういう心の動きを取っている時点で、「子供としてなってない」と猛省しました。病が多い家系…と憂える前に、私自身がしてきた「病を引き込む生き方」を変えなければならなかったのです。 

私が反発するから、父もカチンとくる。私が穏やかに話していくと、父は「こんなことも話してくれるの?」と思うほど、たくさん話をしてくれました。父自身の幼少期の体験などを聞きながら、「そんな人生をたどってきたんだ」と思いをはせ、「私に厳しかったのも、自分の経験を基に、父なりに導いてくれていたんだな」と、責める気持ちがほろほろとほぐれていったのです。 

味わったことのない喜びが

教えで「会話が大切」と学んでから、毎夜、母と電話を始めました。何げない話ばかりですが、「ああ、こういう思いをしてるんだ」と親の思いに理解が深まります。最近は、週1ペースで父もビデオ通話で参加。いなくならずにそこにいてくれる…、それだけでうれしいです。「コツコツ続けられるのが両親のいいところ」です。

先日、検査に行くと、25倍だった数値がわずか2倍まで激減。ほぼ正常値に戻っていたのです。お医者さんは「ここで治療をやめる人もいますが、もう少し続けましょう。我々がどうすることもできない領域ですから」と。その言葉に、「ここまで治療の成果が出たのは、神の教えのおかげ」と強く感じ、両親に感謝を伝えました。

「“仕合せの基は和のある家庭”ってこういうことかな」と、味わったことのない感覚をじんわり味わっています。まさか私がこんな心になれるなんて…。親の生きている間に気付けたことに感謝の思いでいっぱいです。

「教え」に気付きを得て 「真理」に生きる家庭を築く努力をする
 自然と 家族の気持ちは一つに重なり 互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて 病気 事故・災難が消えてゆく
 家族一人一人の心は常に安定し 不安に迷う思いは起こらない

「教え」に気付きを得て
  「真理」に生きる家庭を築く
             努力をする
 自然と 家族の気持ちは一つに重なり
    互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて
    病気 事故・災難が消えてゆく
 家族一人一人の心は常に安定し
     不安に迷う思いは起こらない

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ