No. 1122

ひきこもりの息子の変化
親ができる関わりは?
(茨城県KO/70代女性/理容師)

一人息子が社会人になった頃、夫と離婚。その数年後、息子が「ちょっとだけ置いてくれないか」と私の家にやってきました。 

「働いてほしい」の前に… 

息子は帰ろうともせず、部屋にこもってゲームの毎日。仕事で頑張ろうとするものの、どうしても人間関係でつまずいてしまいます。「ちゃんと自立してほしい」。私の心に生まれた思い。心とは恐ろしいものです。その気持ちが増強して、そのうち「何で」「どうして」の思いが抑えられなくなったのです。 

教務相談で、そう感じる自分の心が、自分の人生を苦しめている…という話を聞きました。意味は分かりましたが、だからといって、コロリと愛の心になれるわけでもありません。その苦しさを祈願で神に打ち明けていったのです。 

「社会に出てほしい息子」。その前に「大切な、大切な息子」。親心の原点に戻れた瞬間がありました。「自分の子だから、私と息子は同じ感覚」と無意識に押し付けてきた…、そんな身勝手な親心まで見えてきたのです。 

「お母ちゃんは全然分かってない!」「僕のことを無視する!」と息子の本音。「無視してるんじゃないよ」「あなたがどんな気持ちか、頭の中で考えてるんだよ」と、私も本音を伝えました。今までとは違い、「大事な我が子だから」とぶれずに受け止められた、母としての心。息子はすぐに「分かった」とは言いませんでしたが、少しずつ私の話も聞いてくれ、会話が成り立つようになっていったのです。 

昔は味わえなかった仕合せが 

今年に入り、私が低血圧で倒れて入院。体を冷やさないように、息子が、足湯用のバケツを買ってくれました。しかも、保温ができるタイプ。考えて選んでくれた気持ちがうれしくて、うれしくて。息子を支えてきたつもりが、支えられていることに気付き始めました。 

息子は、私の仕事が遅い日は、手料理を作って待っていてくれるようになりました。引きこもっていた日々が一変、笑顔が増えて、今は、外に出て、社会との関わりが持てるようになってきています。しかも、数週間前、飛び切りうれしいことを言ってくれたのです。「こんなに仲の良い親子はいないよね!」。 

「自分の心の持ち方一つで、こんなふうに変わっていけるんだ。神の教えってすごいな」と思います。幼い頃の息子に、味わわせてやれなかった「温かい家庭」。それがかなっていることが大きな喜びです。

「教え」を学び 「真理」で家族と関わる 努力から始める
 自然と 家族との会話が増えて 互いの思いは重なり 愛情が深くなる
 不安に迷う思いは消えて 家庭が心潤う場(環境)となってゆく

「教え」を学び
    「真理」で家族と関わる
           努力から始める
 自然と 家族との会話が増えて
     互いの思いは重なり
           愛情が深くなる
 不安に迷う思いは消えて
   家庭が
    心潤う場(環境)となってゆく

『真実の光・神示 令和4年版』149ページ(中略あり)