No. 245

母の病が福を招いて!
疎遠の兄と心の交流が
(山形県SA/50代女性/スポーツインストラクター)

私には10年間絶縁している兄がいました。兄は、大手企業を退職し、県外で飲食店を開業。私たち夫婦は、金銭面を含めてサポートし続けましたが、兄の私生活の派手さにあきれ、連絡を取らなくなったのです。

反発から受け止める心に

ことし、実家に帰省した際に、突然母から、「お兄ちゃんと仲良くしてほしい」と言われました。私は、「何でいまさら。ありえない!」と、とっさに責める気持ちが生じました。

しかし、神の教えから家族の調和の大切さを学んでいたので、まずは冷静に母の思いを受け止めようと思い直しました。

母の病から気付きが

そんな時、一人暮らしの母が白内障になり、手術を受けることになったのです。家から病院までは遠く、移動は公的交通機関に頼らざるを得ません。手術後は、家族のサポートも必要になるため、私が母の世話をすることになりました。

しかし、自分の仕事の都合もあり、治療の時期を迷っていたのです。一人で悩むほど不安になりましたが、夫に相談すると、自然と心が落ち着きました。母が安心して治療を受けるために、何ができるのか、夫婦で共に考えると、いろいろなことに気付けるようになりました。

長年のわだかまりが解けて

母の体のことなのに、私は自分の都合に合わせることばかり。母の本心にも耳を傾けていませんでした。「お母さんは、私の親であると同時に、兄の母でもある」そう気が付いた時、兄にすぐ連絡をしました。

今まで兄を責め、相手に求めるばかりで、自分を見詰めてこなかったことを心から反省しました。兄は、10年もの絶縁状態というわだかまりを一切感じさせずに、しっかりと母の手術について話を聞いてくれました。

声掛け合って楽しく生きる

手術は無事に成功し、母は以前より心身ともに元気に過ごしています。私たち兄妹が仲良くしていることが、何よりうれしいようです。

現在兄は、飲食店でテイクアウトの仕事を頑張っています。今こそ、兄妹ともに声を掛け合い、お互いに感謝の心を伝え合って、明るく、楽しく生きたいと思います。