No. 1056

1年前にはあり得なかった…
子供と心が通い合った喜び
(大分県YA/50代女性/薬剤師)

夫と離婚し、シングルマザーになったのは27年前のことです。当時、息子はまだ2歳。別れ際、元夫に「おまえ一人で大丈夫なのか?」と言われた言葉は、今も胸に残っています。「私一人で自慢の子に育ててみせる!」そうして、いつしか肩に力が入り過ぎてしまったのかもしれません。

15歳を過ぎた頃から、子供とよく衝突するようになりました。大学生になり、一人暮らしを始めた我が子に、心配で電話すると、「もう切っていい?」と気だるそうな声。たまに電話がかかってきたと思えば、「お金が足りん」など、そんな話ばかり。やがて息子は就職し、遠く離れた茨城に行ってしまいました。

「親の会」で変わった私

置き去りになった私の親心。変化のきっかけは、一昨年出席した「親の会」です。「我が子が『うそをつく』というのは、親が子に『うそをつかせている』という見方もできる」。そんな内容を学んだ直後、息子が小さなうそをつきました。私に叱られるのが怖かったのでしょうか。「本気で変わらなきゃな、親の私が」と思いました。

「家族に言われたい言葉を、自分が伝える」という、「親の会」で出た宿題を、コツコツやっていきました。「頑張ってるね」「いてくれて良かった」「ありがとう」。最初は言うだけで必死。でも、息子に「『親の会』で学んでね。お母さん、変わらなきゃ」とチラッと話した時、息子が「もう変わったんじゃない」と言ってくれたのです。すごくうれしくって! そういえば、一方通行だった会話が、息子の方からも話してくれるようになっていました。

息子にも大きな変化が

前は、LINEを送っても読んでくれないのが当たり前。既読マークが付けば良い方。そんな息子が今、返事をくれ、自分から電話をくれます。LINEで済ませても問題ないような、ちょっとした内容でも、声を聞かせてくれるのです。

ある日の夜中、電話が鳴りました。「今、俺大変なんや。上司にマニュアル作りを頼まれたけど、やっぱり無理なんよな…。どうしよう」と、つらそうな声。私と似た性格の息子です。何とか頑張ろうとする気持ちが分かり、「期待されてる証しだね。でも、難しいならそのまま正直に伝えるのが誠意だよ」と伝えました。すると、「あ、そっか。やってみる。ありがとう」とほっとした声。そのとおりにしてみたら無事に解決したと、後日教えてくれました。

神の教えで修復できた親子関係

家族に言われたい言葉。それを今、息子がたくさん言ってくれます。私が「また茨城に行きたいな」とメッセージを送ると、「来られるように、元気でいてください」と書いてありました。こんなこと言う子だったかな。親の健康を気遣うなんて…。涙でいっぱいになりました。

息子にはずっと愛をかけてきたけれど、私は「かけ方」を間違えていたと思います。父親の役目も果たそうとするあまり、「優しく寄り添う」という、母としての一番大事な部分が欠けていたのです。長い年月すれ違っていた親子の心を、神の教えがあっという間につなげてくれました。

親子で教会に出入りし 親子で「教え」を学び
    家庭における任と立場を 親子それぞれが気付いて 会話を深めてゆく
 根がない立ち木も 幹のない立ち木も 「教え」に生きて 我が子は立派に育つ

親子で教会に出入りし
      親子で「教え」を学び
  家庭における任と立場を
    親子それぞれが気付いて
          会話を深めてゆく
 根がない立ち木も
  幹のない立ち木も
    「教え」に生きて
         我が子は立派に育つ

『真実の光・神示 平成28年版』167ページ

子供との正しい関わり方がつかめる「親の会」。令和5年も実施します!