No. 1907

どん底も味わった会社人生
問題は自分と気付いたら…

(静岡県TF/60代女性/会社員) 

「退職する時、みんなから惜しまれる存在になれていたらな」。昔、考えたことがあります。そうして先日、事務員として35年働いた会社で、定年を迎えたのです。 

在職中は、異動などもありました。慣れない職場で、「あの人はミスが多い」「仕事を教えてくれない」などと、身に覚えのない悪口を言われ、みんなからよそよそしい態度を取られた時は、本当につらかったです。「何で…」と周りを責め、憎む心まで湧いてきました。でも、そのおかげで、本気で自分を見詰め、性格の根本部分にてこ入れすることができたのです。 

相手の悪意を引き出したのは私

思い返すと、当時の私は、異動に納得していませんでした。だから余計に、「書類に不備が多い」「段取りが悪い」「ちゃんとやってくれれば…」とイライラ。そうしたゆとりを欠いた私の言動が、社内の雰囲気にも影響したはずです。悪口を言いたくなる感覚を、相手から引き出したのかもしれません。 

そもそも私は自我が強く、「仕事はこうするべき」と責めたり、求めたりしやすいタイプ。変な正義感で、「許せない!」と躍起になることも。前のチームでうまくいっていたのは、周りがいい人だったから。家でも、末っ子の私は、泣いて思いを通すことがありました。これまで、みんなから許してもらってきたんだと、痛感したのです。 

笑顔の関わりに、誤解が解けて

「問題は相手にあるのではない」。神が示される“人としてのあるべき生き方”で、我が身を見詰めるほど、自分の感じ方、考え方の欠けがよく分かりました。その分、絶対に修正しようと気合いが入ったのです。休みのたびに偉光会館に足を運び、心をリセット。家族も親身に話を聞いてくれ、「頑張ってやるしかない!」「応援するから」と、後押ししてくれました。 

「周りの人たちに、温かい心で関わっていこう」「できることは惜しみなくやろう」。神が心をお守りくださったおかげで、気持ちを切り替えられました。考えを押し付けたり、先入観を持ったりしないで、分け隔てなく関わっていったのです。仕事の仕方も快く説明。「分からないことがあったら、何度でも聞いてくださいね」と、笑顔で伝えていきました。やがて、私への誤解は解けました。異動の際には、皆さんが、「お世話になりました」「あの時は申し訳なかった」と、声を掛けてくれたのです。 

仲間の「ありがとう」に喜びが

先日の退職セレモニーは、それは温かいものでした。「あなたがいてくれて良かった」「いつも優しくしてくれて…」。皆さんの思いのこもったひと言ひと言が、心に染み入り、大きな喜びを頂きました。 

現在は、会社人生の集大成とも言えるチームに再雇用していただき、仕事を続けています。在職中に縁のあった人たちのために心を尽くすことができ、やりがいしかありません。一人一人に丁寧に関わっていく中で、「気に掛けてくれて、ありがとう」「そこまでやってくれるなんて」と喜んでもらっています。 

確かに感じる自分の成長

かつて苦労した職場の人とも、笑い合う日々。しかも、「あなたのためなら、何でも手伝うから言ってね」と声を掛けてくれる、温かい環境に変わっています。こんな日が来るとは、想像もしませんでした。私には、まだまだ修正しなければいけない感じ方、考え方があります。でも、神が示される生き方が、少しずつ自分の中に根付いてきているのを感じます。地道に地道に生き方を学び高めてきて良かった…。今後も、ますます人格を磨いていきます。 

「教え」に「真理」を読み取り
      「人生」に生かすほど
  人の心は安定し
    奉仕に「生きる」思いが深まる
 相手の態度・言葉
   環境・状況に気持ちのまれず
          奉仕に生きること
仕事は
 「運命」の力をもって
   社会に奉仕する思いが強いほど
           生きがいを生む
 多くの人の応援 協力 評価を得て
        ますます成果を上げる

(令和3年6月23日〈中略あり〉)