No. 1906

関わり不足に気付いて
前進し始めた親子関係

(愛知県MN/60代女性/パート) 

我が子が変わってしまったのは、二十数年前。大手の会社に就職したものの、人間関係に悩んでいたようです。それなのに、当時の私はSOSに気付けず、一方的に「辞めてほしくない」と言い放っただけ。苦しい気持ちを聞こうとも、分かろうともしなかったのです。やがてうつ病を患った息子は、私に隠れて退職。その後も転職を繰り返し、いつしか大声を上げ、壁をたたき、「何で生んだんだ!」などと感情をぶつけてくるようになりました。 

何かあるたびに、逃げてきた私

私は、息子の荒れた姿におびえるばかりで、どうすればいいのか分かりません。ある時、いつものように足を運んだ偉光会館で、職員の言葉にハッとしました。「神示教会は、仕合せを邪魔する自分の考え方、感じ方を修正できる所です」。私は、我が子の状態が良くなることをただ願うだけで、問題に向き合うことを避けていたのです。

思い返すと、ずっと逃げ続けてきた私の人生…。馬の合わない人は避け、職場には一切口を利かない人もいました。親の反対を押し切って結婚した夫とも、分かり合えないまま離婚。その後は、生活のために仕事、仕事の毎日を送る一方、息子のことは親に任せきりで、しつけることも、叱ることもしてこなかったのです。両親が亡くなってからは、ほとんど会話のない日々でした。 

問題に向き合える心を求めたら

「おまえのせいで!」。何度も言われた息子の言葉。私の関わり不足が、どんなに心を傷つけ、寂しい思いをさせたか知れません。このままでは駄目だ。感情的になったら怖いけれど、大事な大事な我が子。何としても変わりたいと、やる気がみなぎりました。そして、「問題に向き合える強い心」を求めて祈願し始めたのです。 

すると、わずか数日後、仕事を終えた息子から、「お母さん、迎えに来て」と連絡が。その日は二人でドライブしながら、信じられないくらい穏やかに、いろいろな話ができました。息子が語ってくれたのは、友人と遊んだ時のことなど、初めて聞く話ばかり。聞いているだけで仕合せで、自分が受け止める心になれば、相手も心を開いてくれるんだと、やっと分かりました。

心が通うと信じ、自ら関わって

子供のことをもっと知りたい。関わりたい。だから、無視をされたら…、感情をぶつけられたら…と、のみ込んでいた「おはよう」を、勇気を出して言ってみたのです。何と、息子からも返事が! 「おはよう」から朝が始まる。たったそれだけのことが、どれほどうれしかったか…。長年別々だった食事を、一緒に取ることもできました。 

まだ、ようやく一歩前進できたところで、波はあります。でも、これまでと違うのは、私の受け止め方。一喜一憂するのではなく、自分の関わり次第で、必ず心が通じ合うと信じられるのです。本当は優しい息子。「階段大丈夫?」などと、私の体を気遣ってくれることもあります。なのに、つらさにのまれ、「一緒に死んでしまいたい」と思い詰めていた私。こんな優しい一面に、長い間気付けなかった…。いえ、見ようとすらしていなかったのです。我が子が本来持っている良さが輝くように、これまでの分も愛を注ぎ、温かい心で向き合っていきます。少しでも自分の考え方、感じ方を高め、親子で必ず仕合せになります。 

――人は皆 神の手の中
   「真の幸福」手にするために
      この世に生まれている――
 「人生の真実」を知って
    「真理」に生きる我を目指せよ
 ただただ神の教えを学び
  「教え」を通して
    我が「心」を見詰めるのである
 自然と我が「心の動き」安定し
    全ての出会いを
       「悟り」と返す我となる
 我が「家」の会話が深まり 広がり 
  我が「家族」の心がつながってゆく

(平成22年1月19日〈中略あり〉)