No. 1600

幾つもの不思議が重なって
20年ぶりに父と再会

(茨城県MM/30代女性/会社員) 

父は、お酒を飲んで感情的になる人。幼い頃は、「怖い! いい子でいなきゃ」とビクビク。成長するにつれ、父を責め、自分の生まれた家庭を恨むようになりました。 

ふとした心の動きから

高校生の時、両親が離婚。父と離れたのに、憎み、恨む思いは何年もくすぶったまま…。そんな私に転機が訪れたのです。 

きっかけは、ある書類に母方の親族を記入したことです。父方の親族はどうしてるかな。そう思っていると、父方の伯母から、数年ぶりに電話が。知らない番号にうっかり出たら…。不思議な心の動きが重なって、親族の近況を聞くことができました。 

事がとんとん拍子に進んで

その後、『心の旅路』を読んでいると、音信不通だった親子が再会した体験談に遭遇しました。感動して、「有限の人生だから大切にしたい。父の故郷に行ってみたい」。自然とそんな気持ちが芽生えたのです。ひきこもりになった時に心配してくれた父方の伯母にも会いたくなって、父に連絡すると、実家のお墓参りに行く話となりました。次兄と甥(おい)の同行が決まるなど、事がとんとん拍子に進んでいくのも驚きでした。 

父の故郷で、伯母と再会。元気な姿を見せてお礼を言うと、お互いに涙、涙でした。お墓参りをして、和やかに食事する私たちを、ご先祖さまは安心しているのでは…と、心が温かくなりました。 

次々にあふれてきた思い

以前、親の不満をこぼした時に、兄から言われたことがあります。「親のおかげで大きくなれたのに感謝が足りない」と。自分が思い描く父親像を求め過ぎていたのかもしれません。父に向ける気持ちが変わったら、責任感が強くて、真面目なところは、父と同じ。いいものをもらってありがたいなと、初めて父への感謝が湧きました。 

今まで、親に愛されている実感がなかった私。でも、心が折れるたびに、優しく寄り添ってくれたのは母でした。ずっと会っていなかった父は、私の年齢をピタリと言ってくれて…。親は、どこまでも子供を思ってくれている、自分は愛されていた! 胸がじんと熱くなりました。 

長年の思いが流れ去って

父とはメールで連絡し合う間柄となり、初めて2人で食事をした時のこと。「今まで悪かったな」と謝る父に、「大丈夫だよ。お父さんも苦しかったんだよね」。親のせいで不幸な生い立ちをしたと恨み、憎み続けていた思いが、きれいに流れ去っていったのです。 

神との出会いがなかったら、私は父を一生恨み続けていたでしょう。過去に暴言を吐いたことを素直に謝れて、生きているうちに笑顔で語らう日が来るなんて、到底かなわなかったはず。親が自分を愛してくれていることにも、気付けないままだったに違いありません。 

悲しい連鎖からの救いを実感

神総本部の真実の光会館に内参道が完成し、救いの環境がさらに引き上がるといわれた今年。親への思いが変わり、親子の関係もぐっと近くなり、親族との縁も深まるなんて、大、大、大奇跡としか言いようがありません。代々流れる悲しい連鎖から、我が家を救おうとされている神の愛を、ひしひしと感じます。今生で出会えた家族、親族との縁を深めて、悪い流れを変えていく。大きな目標に向かって、みんなで取り組んでいきます。

家族で「教え」を学ぶほど 人間は
  家族 縁者の不思議 存在に
         感謝の思いが芽吹く
 「命(人生)」の起源が見えてきて
   出会いの不思議を受け止められる
 その時 人の心は
   感謝心に包まれ
    「心の道」を受け継ぎ 守る
           「任」を感じる

『真実の光・神示 令和2年版』53ページ