No. 1508

娘に向ける心が変わって
心が休まる我が家に

(東京都KK/70代女性/ヘルパー) 

日頃、ヘルパーとして高齢者の方々に親身に関わり、楽しくやりがいを持って働いています。仕事柄、気を使うことが多いため、家に帰った途端、全てから解放された気分に。「家庭は心が休まる所」と神からお教えいただきますが、私にとっては、何の気も使わず、感情のままいられる場所。外づらが良くても、内づらが悪い私でした。 

夫が他界し、今は娘と二人暮らし。こんな状態で、楽しい会話が弾むわけがなく、親子で衝突することもままあったのです。「和のある家庭を築く」という神の教えとは、真逆の我が家。これではいけないと思っていても、なかなか一歩を踏み出せずにいました。 

正すべき心と目指す姿

ある日の娘との会話。「お母さん、何か怒ってる?」「別に怒ってないよ」。どうやら私の顔や態度が険しく、負のオーラが出ていたようです。「このままではいけない。和のある家庭を目指したい…」。そのために必要なことに気付かせてほしいと祈願しながら開いた『心の正道』。114ページの言葉を見て、これだ!と思いました。「『修正したい心の動き』と『目指す姿』のどちらも具体的に願うこと」。 

私の場合は何だろうと振り返ってみました。娘だって働いているのに、「もう少し手伝ってくれても…」と求め過ぎていたこと。会話がうまくいかないのは、心にとげがあるからかも…と反省。その気付きから、「求め過ぎる心を取ってほしい。丸い心になりたい」という祈願が始まりました。 

今までとは違う心の動きが

それからすぐのこと。「どうしようか迷っている」と言う娘に、「どっちでもいいんじゃないの」。このひと言が娘の心を傷つけたようで、口を利かなくなってしまったのです。こんなとき、今までなら、「私は悪くない。そのうち何とかなるだろう」と思うところ。しかし、祈願していたから…違いました。「ちょっと言い過ぎたかもしれない。自分から歩み寄ろう」という気持ちになれたのです。「この間はごめんね。傷つけちゃったね」と素直に謝ると、「うん。でも、大丈夫」と返してくれて、そこから会話がスムーズにできるようになりました。 

朝は「おはよう」から始まり、「きょうは何を食べる?」「こんなことがあって…」とたわいのない話もできて、家庭が休まる所に大変化。もともと口数が少ない私たちで、何となく分かっているかなと思っていましたが、今まで全く分かり合えていなかったことにも気付けたのです。心が休まる家庭こそ大事にしないと…。家族とは、思っていることを口に出して分かり合わないと…。その大切さが身に染みました。

温かく丸い心になれたから

最近、娘が休みの日に、「たまには楽をしてね」と料理を作ってくれます。「あなたも大変でしょう」と気遣うと、「料理が楽しいから」。あれをやってくれれば…と求める心が一切なくなり、娘の優しい心遣いに感謝することが増えました。 

険しくとげとげしていた心が、少しずつ丸くなり、ほっと癒やされる居心地のいい我が家になれて、本当にうれしいです。他の2人の子供たちも、折々に気に掛けてくれ、母の日に祝ってもらえて…。食器を洗いながら、「こんなに心が穏やかでいいの!?」と、緩んだ顔で仕合せをかみしめるほど。温かく丸い心を磨いて、親子の縁をもっと深められるように努力したいと思います。 

神示「真理」に気付きを得て
    祈願で実体を修正する
       努力を欠いてはいけない
「教え」を学び
    「真理」で家族と関わる
           努力から始める
自然と 家族との会話が増えて
 互いの思いは重なり 愛情が深くなる
ますます 不安に迷う思いは消えて
 家庭が心潤う場(環境)となってゆく

『真実の光・神示 令和4年版』149ページ