No. 1382

驚いた脱輪事故も
振り返れば全てが守られて

(宮城偉光会館MS/70代女性)

昨年の春のことです。夫と娘と私の3人で、仙台まで車で出掛け、帰路に着いた時でした。信号が変わって発進しようとしたところ、「ガクン」と大きな振動が。タイヤが脱輪してしまったのです。

さまざまな形で「ご守護」が

「え、まさか!?」。でも、助手席の窓からは、外れた左の前輪が見えます。どうしよう! 動揺する心を必死に祈願しながら、すぐに家族で周囲を確認しました。私たちがいるのは大きな交差点の角で、三車線あるうちのちょうど左端。ありがたいことに後続車はなく、歩道もない道なので、通行人への影響もありません。胸をなで下ろす思いでした。次は夫と声を掛け合って、警察と保険の方に連絡です。そうこうしていると、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくださった方がいました。

「よかったら、手を貸しますよ」。若い男性の方でした。運転中に私たちの姿を見つけ、わざわざ駆け付けてくれたのです。すぐに警察が到着し、助けは必要なくなったものの、温かな心遣いに胸がいっぱいになりました。すると今度は、夫の携帯が鳴っています。車に詳しい知人が、偶然、連絡をくれたと言うのです。夫が、「実は…」と状況を伝えると、車を見ていただけることに。「不思議だね」と、家族で顔を見合わせました。

これは後から分かったことですが、たまたまその交差点の近くには、交番があったそうなのです。どうりで、すぐに警察が来てくれたはずでした。それだけでなく、もしこれが走行中だったら…。高速道路を走っていたら…。私や娘が一人で運転している時だったら…。考えるほどに、全てが神の手の中。しかも、家族の誰もパニックにならず、穏やかに適切な行動が取れた不思議。たくさんの方々に支えられ、「神は、人をもってもお守りくださった」と、ありがたくてたまりませんでした。

教えを学び、自分の心を振り返り、いつも意識してきた「和のある家庭」。そこに、病、事故・災難は確実に遠ざかっていくことを、あらためて実感する一日となりました。

節目の儀式でさらなる前進を

この出来事から1カ月ほどして、私たち夫婦は、偉光会館で結婚50年の光輪の儀(結婚記念)を受けさせていただきました。振り返れば波瀾(はらん)万丈の年月でしたが、思いの全てが清められ、「この家族だったから乗り越えてこられた」と、胸が熱くなったのです。その日から、さらに前進し続けている我が家。何より私自身、「夫ともっと何でも話し合えるようになりたい。これまで以上に支え合える家族に」という思いが強まっています。

あともう少しで、宮城偉光会館の新生式です。家族みんなで、ますます心を高めていきます。