No. 1369

突然の病から救われた命
ご守護の中で正しい判断が

(静岡焼津偉光会館MK/60代女性) 

昨年の秋のことです。いつもと同じように、夫は早朝に出勤し、昼食のため自宅に戻ってきました。普段なら、ここでテレビを見ながら休憩…なのですが、この日は何だか落ち着きません。「ちょっと首をもんでみて」「背中をさすってくれるか」などと言います。よく見ると、額にも首にも冷や汗が。「大丈夫?」一気に心配になりました。 

御神体から感じた神の存在

しばらくして、夫は「治った、治った」と仕事に戻っていきました。いつもどおりの姿に、私も一安心したのです。しかし、その日の夜。一度布団に入ったはずの夫が、「きょうはやっぱりおかしいな」と起きてきました。「横になると、胸の辺りが痛い。胃も変だ」。ただならぬ様子に、娘と顔を見合わせました。 

「お父さん、当番医に行こうか」。心配して言う私に、「大丈夫。明日も具合が悪ければ行くよ」と夫。「じゃあ明日、早い時間の予約を取るね」。そうした会話の最中も、つらさがひしひしと伝わってきます。「どうしよう、どうしよう」。不安や焦りを必死に祈願していた時、ふと、リビングにお祭りした御神体が目に入りました。「ここに神がいられる。私たちの心を守ってくださっている」。そう強く感じたのです。 

「やっぱり当番医に電話しよう」「そうするか」。病院に連絡すると、最初は「明日でも…」という反応。でも、夫の肩をもんだり、背中をさすったりしていた娘の、「首がすごく冷たい!」というひと言や、顔色が真っ青なことを伝えたところ、受診できることに。ちょうど日付が変わる頃でした。 

見つけていただいた感謝が

夫が診察室に入って1時間ほどたった頃、私も呼ばれて中へ。急性の心筋梗塞との診断でした。「今夜来なかったら、明日の朝は起きていなかったですよ」。医師の説明を聞きながら、私は「大事に至る前に、病を見つけていただいた」と感謝でいっぱいでした。これは後から聞いた話ですが、この時、夫も同じ思いでいたそうです。その後、夫は総合病院に搬送され、手術が終わったのは、夜が明ける頃でした。 

心も体も大きく守られて

手術からしばらくして、私たちは主治医に尋ねてみました。夫の具合が悪くなったあの日。昼食後から、夜、症状が出るまでの間はどうなっていたのか…。それが不思議だったのです。「ご主人の場合、かろうじて血管に血液が流れていて、それが良かった。これが止まると、運転中に亡くなってしまう方もいる」とのことでした。血液が流れていてくれた。夜も眠ってしまわないように、あらゆる症状を出してくれていた。そうして救われた夫の命…。神に感謝しかありませんでした。 

今、夫は少しずつ回復し、仕事にも復帰。リハビリも順調で、病院では「一番元気な患者さん」と言われているようです。夫と共に過ごせる喜びをかみしめる毎日。「心の動きが守られる」ことがいかにありがたいか…、この喜びと感謝と安心感を縁ある方々に語っていきます。