No. 1324

ふとよぎった「神の教え」
事故に遭っても守られた心

(埼玉偉光会館TS/50代女性) 

昨年の年末、夫の運転で偉光会館に向かっていた時のことです。赤信号で停車した直後、後続車に追突されてしまいました。 

突然の後ろからの衝撃。何が起きたのか分からないまま、体が大きく揺さぶられ、ガラスの破片が降ってきたことを覚えています。車は後部座席まで変形…。それを見た救急隊員の方は、私たちに外傷がないことにとても驚き、搬送先の病院でも入念に検査。しかし、結果は打撲と捻挫で、そのまま帰宅できました。 

穏やかでいられる不思議

体に痛みがありながらも、私は感謝の思いでいっぱいでした。というのも、実はこの日、私は直前まで後部座席に座るつもりでいたからです。実際、そこに荷物も置きました。でも、心にふと、いつも学ぶ「家族の会話の大切さ」がよぎったのです。ちょうど少し前に、夫と「今まで以上に心が重なる家族になりたいね。まずは私たちが、もっと何でも話し合おう」と、声を掛け合ったばかりでもありました。 

「やっぱり夫の隣に座って、楽しく話しながら行こう」。そう思い直し、助手席に座った後の事故。小さな「心の動き」のようでいて、それがどれほど大きなお守りだったのか…。しかも、事故の直後からずっと、私たち夫婦には、不安も、相手を責める思いも、全くないのです。少しでも、「何で」「どうして」と心が乱れれば、つらくてどうしようもなかったはず。神が確かに「心」を守ってくださっている…。それがありがたくてたまりませんでした。 

警察が来るまでの間、夫は穏やかに相手の方と話し、痛みで動けない私にも、「長男と同じ年の子だったよ」などと教えてくれました。どんなときにも思いやりを忘れない夫の姿がうれしく、心強かったです。職業柄、仕事中は電話に出られない娘も、なぜかその日は連絡がついて、すぐに駆け付けてくれ、どれほど助けられたか…。大変な中でも、数々のご守護を痛感した一日でした。 

災難を呼び込まない家庭を

その後は、半年間通院が続いたものの、今は後遺症もなく、夫も私もすっかり回復し、元気に過ごしています。今回のことでは、体の痛みや、愛車が廃車になった寂しさはあっても、それを上回るほどのうれしい気付きがありました。私たちを一生懸命支えてくれた、子供たちの優しさ、頼もしさもその一つです。そんな息子や娘のためにも、ますます家族の縁を深めて、病気、事故・災難を呼び込まない、温かい我が家をつくっていきます。