札幌偉光会館は、当時、一青年信者だった私に、人生の土台を固め、生きる自信を持たせてくれた、掛け替えのない場所です。
偉光会館の開所当日、直使供丸姫先生がお越しくださった時の光景は、今も忘れられません。雲一つない青空の下、風がぴたりとやみ、6月とは思えないほど明るい日差し。暑いのに、不思議と空気はどこまでも澄んでいて、その場にいた誰もが神の実在を感じたのです。
引き寄せられた触れ合いの輪
開所式から29年。これまでを振り返るほど、「神魂が宿る」開所の意味を深く感じます。この間、私自身も神に救っていただき、奉職後は職員として、多くの方々が救われていく姿を目の当たりにしてきました。そして、今年も迎えた開所記念日。「地域の触れ合い」での出来事です。
触れ合いの輪が幾つもできた中で、あるグループが目に留まりました。我が子を亡くされた方、お子さんが重い病を抱えている親御さん、流産の悲しみに暮れた方…など、子供に関わるつらい体験をされた方が、自然と集まっていたからです。一瞬よぎった、「重苦しい触れ合いにならないか…」という懸念。しかし、その心配は全く不要でした。始まってみると、それぞれが救われた思いを語り、お互いにエールを送り合っていたのです。
「その時はつらくても、神の教えに生きれば絶対に喜びが返ってくるね」「子供に良いものを残すには、まずは私たち親が強く生きることだね」教えを軸に生きる方々の力強さ。慰め合いとは全く違う、「共に前に向かって生きよう」とする頼もしさを感じました。「不思議な力で引き寄せられた」としか思えないこのグループ。「神が、お一人お一人をもっと救おうとされて、この場面を用意してくださった」そう私は確信しました。
縁ある方々を真心で迎えて
会の終了後、その輪の一人が声を掛けてくれました。「今が一番仕合せです」と。そのひと言の裏で、この方が、神と、ご家族と、どれだけの壁を乗り越えてきたか…。それを知っているからこそ、思わず涙がこぼれました。実在の神と歩めば、何があっても必ず乗り越えられる。それだけでなく、さらなる仕合せが確実に手にできる。今年の開所記念日は、あらためて、その事実をかみしめた一日となったのです。
神示教会は、世の中のどこにもない最高の環境です。ここで、縁ある大切な方々をお迎えできる日々。開運人生を歩むための後押しをさせていただけることに、大きな喜びを感じています。