No. 1204

真実の神だからなせる救い
全てを見通される不思議

偉光会館に赴任していた時のことです。ある女性の信者さんから、お母さまの玉納奉寿(葬儀)の申し込みがありました。故人も、お身内の多くも信者籍のない方々です。「でも、みんなで母を思って話し合い、『神示教会の葬儀で送ってあげよう』と心が重なりました」と、話してくださいました。 

信子(しんし)に込められた神の愛

儀式当日、開式前に、故人の娘に当たるその信者さんと、ごきょうだいに、故人の心の世界の呼び名である信子をお伝えしました。信子は、神の使い人が、故人の魂を神の御元へと導いてくださった証しです。すると、それを耳にしたお二人が一気に涙ぐまれたのです。 

「名前の表記が“カタカナ”だった母は、生前、大好きな漢字を名前に当てて使っていました。頂いた信子に入っていたのは、まさにその字。この一文字は、母の心の奥の思いそのものです。神は本当に実在されていますね」そう語られたお気持ちは、お身内の皆さまも同じだったように思います。固い雰囲気で参列していた方々が、信子をお伝えした途端、胸を突かれたような表情に。大切な故人を、心を込めて見送りたい…。一人一人の熱い思いが満ちていくのを感じました。 

玉納奉寿の終了後、故人のご主人さまが、「本当にいい儀式でした。妻も喜んでいると思います」と、声を掛けてくださいました。そしてその後、ご主人さまやお身内が、信者となったのです。皆さん、今も偉光会館に学びに来られているそうです。玉納奉寿を通して、故人の魂が救われる。それだけでなく、家族、身内の心がつながっていく…。儀式はどれもが、ご守護の中で行わせていただくものですが、この時に感じた神の愛の温かさは、今も忘れることができません。 

「心の故郷」でお迎えを

現在、私は、神総本部の栄地事業部受付で業務をさせていただいております。会食や宿泊、団体参拝の申し込みなどを受け付けています。全てが儀式と同じように、神の大きなご守護の中で行われるもの。安心感の中で、日々たくさんの喜びが起きています。先日、団体参拝をよく利用されている方が、笑顔で話してくださいました。「これから息子と一緒に、偉光郷に行ってきます! 長い間の念願がかないました」喜びにあふれた表情に、神の御元で良いひとときが過ごせますように…と、願わずにはいられませんでした。 

これからも、神示教会だからこそできる、心に寄り添うおもてなしを目指し、提供してまいります。