親が何かと愚痴を言うのがつらくて、家にいたくありません。「帰りが遅い」と叱られますが、外で過ごしています。自分の居場所が欲しいです。(20代女性)
A
人の魂が心底休まる「居場所」は、家庭なのです。そして、仕合せな人生を送るためには、「心休まる家庭」が必要不可欠です。つらいからと、家族との関わりを避けてしまっては、人生が枯れていくばかりです。それほど重要な家庭。居心地を良くするために、自身にできること、すべきことがあります。
家庭を立ち木で例えると、父が全体を支える根、母がみんなをつなぐ幹、子供は枝です。父、母、子の心が一つに重なってこそ、家庭は成り立ち、立派な枝ぶりになります。そのために、子供の立場でやるべきは、「素直な思いを伝えること」です。「愚痴ばかり言われるとつらい」「家にいたくなくなってしまう」などと、本音を落ち着いて伝えましょう。親とのつながりを深められるように、どんなことも、積極的に語っていくのです。
家庭は
人間が自分の実体を知り 磨くために
必要な環境と悟るべし
――「教え」を学び
「真理」で関わる家庭を
家族で築く意識を持つ――
その思いが
家族一人一人の「心」に愛を育て
社会に羽ばたく自信(ちから)を
引き出す
『真実の光・神示 令和5年版』123ページ
親であっても人間です。つい自分のことでいっぱいになってしまうときもあります。会話を通して、子供につらい思いをさせていたと分かれば、気を付けることができるでしょう。また、互いに気持ちを伝え合う中で、「仕事で疲れていたんだ」「体調が良くないんだ」「私のことを思って、言ってくれたんだ」などと、事情が分かったり、言葉の裏にある親心を感じ取れたりしてきます。自分を大切にしてくれる家族の愛を感じ取れると、心明るく、元気に生活できます。生きる力が引き出されてくるのです。
人生には、いいことも、時には望まないことも起こります。その時に、家族が一緒に笑って、泣いて、心を支え合っていけば、どんな出来事も自分の人生を磨く糧にできます。自然と、社会でも輝いて、大活躍していけるのです。