兄は、結婚して、人が変わったかのように、妻の言いなりになってしまいました。私は、兄の妻のことが、どうしても受け入れられません。兄は仕合せなのだろうかと、もやもやしています。(30代女性)
A
家族は、同じ「心の道」を歩む、切っても切れない間柄、まさに運命共同体です。兄の妻も、同じ「心の道」に生きる大切な存在なのです。他人ならば、苦手な人とほどほどの距離感を持てば済みますが、親、兄弟姉妹、親族の縁は、そうはいきません。より良い関わりを心掛け、縁を深めていくところに、その家の「心の道」に良いものが残っていくからです。何より、自分の人生が仕合せなものになります。
家庭の中での立場と任
それぞれの「あるべき姿」を知って
正しい関わりを深めることが必要
「教え」で家族それぞれが
触れ合うほどに
自然と家族の会話は
重なり 増えて
「真実の愛」が家族の心に芽吹く
『真実の光・神示 令和2年版』15ページ
良い縁を育むには、任と立場をわきまえて関わることが欠かせません。立ち木に例えると、父、母が根と幹なら、兄弟姉妹は枝。そして、家庭を持てば、近くに立つ別の立ち木となります。兄夫婦の関係性など、必要以上に干渉し過ぎるのは、任と立場を越え、道を欠いてしまいます。
とはいえ、避けるのではなく、たわいのないことでも兄家族にどんどん声を掛けていくことです。「縁を深めたい」という気持ちで関わっていく中で、兄の妻の新たな面がきっと見えてくるでしょう。
そのためにも必要なのが、自分自身の家庭での関わりを深めることです。未婚であるなら、子として両親とのつながりを、既婚なら、夫婦の心の重なりです。兄の家庭の様子をとやかく心配するより、自分自身が何でも本音で語り合える家庭を築くことに気持ちを向けましょう。すると、心が安定し、悶々(もんもん)とした思いよりも、兄夫婦の仕合せを願う、愛の心が膨らむのです。
誰とも良い関わりができる自分になれば、それが自身の生き方を高め、心の道に良いものを残していくのです。