私が住んでいる町は、過疎化と高齢化が進んで、町内の役員を務める人が足りません。次は自分の番になるものの、役員の仕事はとても多く、母の介護をしながらできるのか、非常に不安です。地域にもっと住人が増えればよいのですが、どうしたものかと困っています。(60代男性)
A
過疎化や高齢化という環境は、自分一人の力では変えられない問題です。どのような場合も、身を置く環境をまず受け止めて、その中で、自分にできる限りのことを誠実に行う姿勢が大切です。
教えを学び
我が「心(人生)」に生かすべし
自然と「生きる」意欲が引き出され
多くの人の協力 協賛を
得られる人(存在)と成っている
『真実の光・神示 平成26年版』105ページ
介護で思うように時間が取れないのであれば、引き受ける前に事情を伝えて、相談することが必要です。とはいえ、自分だけでなく、誰もが、それぞれの事情を抱えているもの。「無理」「不安」といった否定的、後ろ向きの気持ちで自分の主張を通そうとすれば、調和を欠きます。「可能な限り関わろう」という、前向きで、積極的な姿勢でこそ、周りも気持ちよく心を重ねてくれるのです。
役員を引き受けたなら、やるべきことを果たさなくては道を欠いてしまいますが、人は、支え合って生きるのが基本です。お互いに、事情を語り合い、「できること」「できないこと」を理解して、困ったときには声を掛け合い、補い合っていきましょう。みんなで協力して、任を果たしていくのです。
自分のできることで精いっぱい人のために尽くす、奉仕の心で生きるなら、多くの縁が深まり、必ず喜びや生きがいが返ってきます。