No. 647

腹違いの弟とつながった縁
神の教えでつかんだ距離感
(横浜市YK/40代女性)

ある日、「弟」と名乗る男性から、父が他界したと手紙が届きました。既に葬儀が終わり、相続のことで話し合いたい…という内容でした。

私は、幼い頃に両親が離婚し、母子家庭で育ちました。その後、父は再婚。男の子が一人いるとは聞いていました。手紙には、父が亡くなる一カ月前に母を見送ったと書かれてあり、学生である弟の心境を思うと胸が痛みました。手紙をくれたことに感謝し、会えるのをうれしく思ったのです。

すぐ隣を走る列車のように…

ところが、弟の態度はかたくなでした。「一緒に育っていないあなたを姉とは思えない。あなたと父は会ってもいないのだから、相続は放棄すべき」と淡々と主張。私は、相続うんぬんの前に、せっかくつながった弟との縁を大事にしたくて、どう関わっていけばよいのか悩みました。

私と弟は、これまで何十年も交わることなく生きてきました。それでも、これからは「すぐ隣を走る列車のように、お互いに気に掛け、支え合いながら生きていく」。神の教えから、弟との距離感をイメージできたのは大きかったです。彼の気持ちを受け止めながら、穏やかな心で向き合えるように祈願し、話し合いを重ねていきました。

弟の態度は相変わらずでしたが、話を聞いていると、いろいろと苦労してきたことがうかがえました。ある時、「これからどうしたいんですか?」と聞かれたので、「私にとってあなたはたった一人の弟…。この関係を大事にしたいです」と、心を込めて伝えました。「ふうん。そうですか」と素っ気ない反応でしたが、この日以来、弟の態度はがらりと穏やかに変わったのです。

一年一年深まっていく姉弟の絆

その後、相続の手続きも、手順を踏んで丸く収まりました。そこから、弟とは折に触れて交流が始まりました。

弟は、結婚して子供が生まれ、私もその成長を一緒に楽しませてもらっています。今では、「親戚の中で、あなたが一番付き合いやすい」と言ってもらえるまでになりました。ほどほどの距離感の中、気楽にやりとりできる関係を、本当にうれしく思っています。

いざというとき、神の教えが羅針盤となってくれる心強さ。そして、関わる相手と、心が重なる方へと導いていただける不思議さ…。「教えが悔いのない人生へと導き守る」という真理の深さを実感しています。

神示で確認 「喜び」の仕組み

――人との出会いを大切に生きる――
    その心が 「人生」を悔いなきものへと 導き 守る
 「教え」を学び 「豊かな心」を育み 愛心 愛語に生きる
 そこに 「人生」に喜び 「生きがい」が広がってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』142ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

――人との出会いを大切に生きる――
  その心が
    「人生」を悔いなきものへと
      導き 守る
 「教え」を学び 「豊かな心」を育み
    愛心 愛語に生きる
 そこに
  「人生」に喜び 「生きがい」が
    広がってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』142ページ