(岩手県NM/40代女性/会社員)
小5の三男は、嫌なことも寝たら忘れる性格です。そんな息子が、突然「自分の良さが分からない」と言い出しました。その時、私は、息子にうまく言葉が掛けられませんでした。
後日出席した勉強会で、「親は子供の欠点を指摘するだけでなく、良さを見つけ、伸ばすこと」と学び、心によぎったのは三男のことでした。このところ、思春期の上の子を優先し、「三男は、叱っても寝たら忘れるから…」と軽く考えていたと気付いたのです。
驚いたのは、一緒に学んだ夫が3人の息子の長所をすらすら言っていたことです。「夫は子供たちの良さをこんなにたくさん見つけていたんだ」と、夫を見る目が変わった一日でした。
その後、三男から「学級委員になった!」と言われた時は、家族中が驚きました。理由を聞くと、「誰もやりたがらなかったから、難しいことは考えずにやってみようと手を挙げただけ」と息子らしい答えが返ってきました。時々「学級委員は忙しいから、休み時間がつぶれちゃう」と愚痴をこぼしていますが、やりがいのある任で、自信につながっているようです。一つ一つに息子の成長を感じながら、この子の良さを目いっぱい伸ばしてやれる親でありたいと思っています。