No. 357

親子で克服したアレルギー
心守られ、深まる人との縁
(石川県SY/40代女性/保育士)

息子は、幼い頃から、食物アレルギーがひどく、食べられる物がほとんどありませんでした。口にできたのは、アレルギー専用の食べ物のみ。食べさせてあげたい、でも食べられない…。親としてつらく、よその子がうらやましくもありました。

そんな私たち家族が頑張れたのは、神のおかげです。

頑張る我が子に愛をかけて

通院して、検査の日々…。病院が嫌で泣きじゃくる息子に、ついイライラしたり、小さな腕に針がたくさん刺されるのを、見るに堪えずに泣いてしまった日もありました。でも、心の内をすぐに神に語ると、いつも「本人が一番つらいよね…」と落ち着けたのです。「幼稚園の給食メニューを息子が食べられる物で作ろう」などと、前向きな心も湧き上がってきました。

夫も、息子がみんなと違うおやつを我慢して食べ、嫌がりながらも一生懸命に検査を受ける姿を見て、「俺も頑張らな」と、家族を守る思いを強く持ってくれました。

神の教えを学んでから、夫は、アレルギーに理解がない人に出会っても、「そういう考え方もあるんやな」と、腹が立たなくなったそうです。怒りっぽかった夫ですが、随分丸くなったと思います。

息子が小学校に入学する時には、給食や生活面の協力を学校に頼んでくれました。病院に一緒に行き、仕事と家事とのバランスを取って、私の負担を軽くしようとする夫の支えがありがたかったです。

良いことは他にもありました。夫の働きかけがきっかけになって、市全体の学校のアレルギー対応が見直されたのです。同じ悩みを抱えた家族のお役に立てて、とてもうれしく思っています。

数え切れない支えに心から感謝

夫婦でいつも話しています。「息子は人に恵まれ、仕合せ者だ」と。これまで出会った人たちの存在があればこそ、息子をここまで育ててくることができました。数えきれないほどの応援を頂いて、心からの感謝しかありません。多くの人との出会いを深められたのは、家族の心を大きく守ってくださった神の存在があったからです。

神の教えがなければ、つらくて、いら立ち、子供にも感情的に触れていたと思います。ゆとりのある、優しい心へと変えていただける、神の力の不思議さを実感しています。

アレルギーに向き合う日々は、私たち夫婦にたくさんの気付きを与えてくれました。今、息子は中学1年生になり、食べられる物も増え、元気いっぱいです。これからも、人の支えを忘れないで、神と共に人生を歩んでほしいと願っています。我が子の持っている良さが、いつか世の中に役立てるように、夫婦で大切に育てていきます。