No. 358

夫の心に寄り添える自分に
教えに生き方を照らして
(東京都MN/50代女性/主婦)

結婚して30年。私たち夫婦は、あまり心が重なり合っていませんでした。神の教えを学んでも義務的で、素直に受け入れられず、現実から逃げていたのだと思います。

そんな中、コロナ禍で夫が在宅ワークとなり、24時間一緒の生活が始まりました。それは、自分の弱点とがっつり向き合う毎日でした。

イライラする毎日を卒業

ある日、歯の痛みで病院に行くと、奥歯が折れていました。原因は、歯の食いしばり…。自分を見詰め直すと、確かに毎日イライラ、カリカリして、歯を食いしばっていたことに気付いたのです。

私はいつも、朝から不機嫌でした。何ともったいない生き方をしていたのか…。すぐにイライラしてしまう自分を変えたくて、正直に神に思いを語りました。そのうちに、少しずつ夫に笑顔で挨拶できるようになってきました。

これまでの価値観に終止符を

また、自分の感情や行動が「教え」に重なっているか、チェックすることを心掛けました。見えてきたのは、形や段取りを優先していた自分の姿です。

ご飯を作っていた時のこと。手伝おうとしてくれた夫に、思わず「邪魔」と言いそうになりました。見栄えよく、おいしく食べてもらおうという気持ちが強過ぎて、夫の心を全く大切にしていなかった…。そこに気付いた時、「レストランじゃないのだから、こだわらずに一緒に作ろう」と、これまでの価値観に終止符を打ったのです。自分の人生の明暗を分けた瞬間だったと思います。

深く息ができる不思議な感覚

世の中が新型肺炎の話題で騒然とする中、私は、「きょうは空がきれいだな」「気分転換にお花でも飾ろう」と、ゆったりいられるのがありがたいです。

いつしか、私が神の教えを学んでいる隣で、夫も学び始めました。ある日、夫と通信授業を見ていると、深く息ができるような不思議な感覚を味わいました。「魂が安らぐとは、こういうことかな」と、体感できたのです。

お互いに感情的になったときもあったものの、夫が「和のある家庭が大事だよね」と言ったのにハッとして、怒りが吹き飛びました。教えが夫婦の核になると、揺れが少なくなるのを実感しています。

寝る前に夫が、ご神示を声に出して読んでいる姿を見るとほっこりします。二人で過ごす時間が心地よく、こんなにも仕合せな日々が来るとは、夢にも思いませんでした。心から感謝して、神から頂いた人生を大切に、明るく楽しく生きていきたいです。