苦手なことから逃げたくなる。これが私の悪い癖。分かっていても、そういう心になってしまうのは、苦しかったです。
神の守りと家族の支えの中で
高校時代、書道を専攻した理由は「勉強が嫌いだから」。楽な道を選んだつもりでも、うまく書けずに落ち込む私に、母が「祈願するといいよ」と教えてくれました。「誰か一人でも感動してもらえる作品を」と祈願して臨むと、伝わるものがあるらしく、コンクールで受賞も。「書道に悔いはない」と言えるほど、すがすがしい気持ちで卒業できました。
私が最後まで頑張れたのは、神のお守りと、いつも応援してくれた家族のおかげ。どちらも、私にとって掛け替えのない存在として心に刻まれました。
ようやく気付いた“自分の甘さ”
次に訪れた大きな試練は、職場で、ある国家試験に臨むことになった時です。勉強が嫌いな上、興味のない分野でしたが、「求められているのだからやろう」と挑戦。しかし、私の甘さが出たのです。「それなりにやれば受かるはず」。正解が半分にも満たず不合格。2回目、3回目も落ち、ようやく「何か違うのかな」と思い始めました。
先に資格を取得していた姉が、勉強を教えてくれても不合格。「これだけやって駄目なら、もう無理」。諦めとショックと、姉への申し訳なさが込み上げました。なのに、姉は「前よりもできていたから、やればできるってことだよ」と励ましてくれ、再び受験に向かう気持ちになりました。
役に立ちたい思いで一心に
それでも落ちまくって、次は7回目。家族と何度も電話で話し、「今回で最後にできるように頑張る」と決意したのです。祈願する中で、甘さも弱さも一切取れ、募る思いは「資格を取って役に立たせてほしい」のみ。姉も、職場の先輩方も応援してくれて、受験前は「全力を出してきて!」との応援メッセージをもらい、うれし涙が出るほど仕合せな思いに包まれていました。
諦めと投げやりの心が出やすい私。問題を解きながら、冷静に、諦めずに…と、弱い心を祈願しながらやりきったのです。迎えた合格発表…、自分の番号を目にした時は、うれしさと感謝で胸がいっぱいでした!
積小為大でこつこつ
私の業務の幅が広がったことで、利用者さんから「便利になった」「私たちのためにありがとう」と感謝の声が次々に。お役に立てる喜びをたくさんもらえて、やりがいのある日々です。以前は、応対を頼まれても、「先輩の方が上手に伝えられる」と引いていた私。でも今は、「精いっぱい頑張ってきます」と進んで挑戦できるようにもなりました。
“逃げの心”に走る私が、7年も頑張り、苦手な勉強を克服。大きな“自信”が持てました。私の弱い心をここまで引き上げてくれたのは、神の教えと祈願。そして、私の性格を一番よく知っている家族が、励まし、支えてくれたからです。人の心は家庭で育つ、修正される、私の体験は神の教えのとおりでした。それに、つらかった経験全てが、私にとって大きな収穫となりました。「やれば可能性は広がる」「諦めない」。何でもこつこつと取り組んで、自分の良さを磨きまくって、たくさんの人のお役に立ちたいです。
「運命」が導く人生を歩める人は
仕事に生きがいを味わい
多くの人(人々)の信頼と期待に
「心」支えられている
「和のある家庭」に
人の心(運命実体)は安定し
家族の会話を通し
実体を互いに修正してゆく
自然と 運命の力が引き出され
奉仕に「生きる」心が芽吹く
『真実の光・神示 令和2年版』76ページ(中略あり)