No. 1813

教えから得た二つの奇跡
病気を機に生き方が激変

(愛媛県MI/50代女性/パート) 

私は、短気で、こうと決めたらすぐ動きたいタイプ。夫は、慎重な性格です。「お父さん、そんなに考えんでも!」とイライラするのが日常の会話。口げんかの絶えない日もありました。加えて、夫よりも、一人暮らしをしている息子のことが大事。そんな夫婦関係だったのです。 

事の始まりは、数値の異常

今年の5月に受けた健康診断で、甲状腺が腫れている…と言われました。精密検査を受けると、「腫瘍かもしれない。悪性の場合は、手術が必要」との診断。頭の中が真っ白になり、涙が抑えられませんでした。 

そのまま偉光会館へ駆け込み、教務相談を受けました。夫にどう話せばいいのか、分からなかったのです。「心配掛けてもいいんですよ、家族なんだから。不安な思いも、何でも話してください」。職員の言葉に背中を押されて、ようやく伝えられました。夫は、不安な思いを受け止めた上で、落ち込んでいる私に「病院に一緒に行こうか?」と声を掛けてくれました。温かいものが胸に広がって、素直に「一人では怖いから、お願い」と、初めて本心を言えたのです。 

一つ目の奇跡―心を守られて 

この日から、神の教えを学び直そうと決意。そうしたら、不思議と、難しいと感じていた内容が、するすると心に入ってくるのです。しかも、それまでの生き方を振り返って、ハッとすることばかり。私は、夫への愛も感謝も薄かった。子供優先の生活では、嫌な思いをさせただろう…。夫婦の土台があってこそ、良い親子関係が築けるという、「和のある家庭」のつくり方が全く分かっていなかった。そう気付けた喜びとともに、自身の悪いところを難なく受け入れられたことにびっくりしました。 

「ありがとう」「行ってらっしゃい」「お帰り」…。恥ずかしながら、そんな言葉も言っていなかった私。気持ちよく挨拶するのはもちろん、何か決めるときも、夫の意見に耳を傾けていきました。やがて、体調面で不安になっても、すんなり打ち明けられるように。「結果が良かったら、二人で息子の所へ行かない?」。そんな言葉が飛び出るくらい、前向きな自分に変われたのです。本来なら不安で仕方ないところを、心をガッツリと守られている感じがしました。 

1カ月後、検査結果が出る日…。「良性です。手術も服薬も必要ありません」という言葉を聞いて、夫と泣きました。子供にも、すぐに報告。二人とも、我がことのように喜んでくれて、うれしかったです。 

二つ目の奇跡―姉家族との復縁

今回の病気を機に、大きく変われたことがもう一つあります。それは、ずっと不仲で、けんか別れをしたまま亡くなった姉のことです。義兄も後を追うように死去し、3人の子供が残されていました。昨年、実母が旅立ち、その子たちにも相続分が発生。最初は、渡すのが嫌で嫌でたまりませんでした。ところが、神の教えに触れる中で、「家族の縁」の大切さ、お金や物にこだわる「欲心」の怖さを知りました。このままでは、最も重要な「家族のつながり」を断ち切ってしまう。縁を深めよう。そう心が変化したのです。 

「今までごめんね。残された家族と仲良くしていくから安心して…」。姉の墓前で手を合わせていると、許せなかった思いがすっと消えていきました。そこから、何かと連絡を取り合える関係に発展。相続分も、将来のために使ってほしいと気持ちよく渡せました。骨肉相争うドロドロな状態を避けられたと思うと、本当に大きな奇跡です。救っていただいた命を大切に、神の教えを学んで、家族と心でもっとつながりたいと思います。 

健康は 欲心をほどほどに抑え
     夢を抱くことで 手にできる
豊かな心を求めて 「教え」を学ぶ
 自然と
  病気 事故・災難を遠ざける
        心の動きを取り始める
 家族との関わりも ますます深まり
   人々との触れ合いも広がってゆく

(令和7年5月23日〈中略あり〉)