偉光会館の開所は、その地の皆さまにとってこの上もない喜び。さらに年月を重ね、一人一人の心の成長が認められて新生がかなうのは、これまた格別な思いがあるはずです。
苦難を乗り越えた宮城が新生へ
「宮城偉光会館」の新生が決定した知らせは、現地の皆さまだけでなく、私たちにも殊の外うれしいものでした。宮城といえば、東日本大震災で想像を絶する被害を受けた地。何としてもこの苦難を乗り越え、立ち直ってほしいと、全国から心を寄せた地だからです。
神の絶大なご守護により、一人一人が元気を取り戻し、教えを支えに力強く歩みを進めて迎えた今日。「宮城偉光会館」の新生は、神示教会だからこそかなう、“心の復興”の象徴です。
心が自然と動かされる不思議
この慶事を心からお祝いする思いで、記念のパンフレットや、新生偉光会館に展示する大掲示の作成に当たりました。そこでは、神と心を重ねて歩んだ偉光会館の足跡も紹介。だからこそ、この地の救世に尽力してきた方々の写真も載せたいと、切に思いました。
ところが、デザインの担当と資料を探しても、思う写真はなかなか見当たりません。ないのであれば仕方なく、見合う写真を…と、後は担当者に任せました。
数日後、見事にデザインされた校正紙を見て、びっくり! そこに載った一枚の写真の片隅には、私が思っていた功績のある方の顔が、きちんと写っていたからです。昔を知らずに選んだ担当も、「この方だったのですか!」と驚いていました。途中まで別の写真を選んでいたものの、仲間から差し替えの助言を受けて、気付けばこうなっていたとのこと。神の手の中、関わる皆の心が自然と動かされていたのです。
神は 思いを受け止め 導かれ
かつて、直使供丸姫先生は、「救世の片腕を務めてくださった方々には、私が必ず、必ず神の力でお返しします」と語られました。真心を尽くした思いを、神は今も間違いなく受け止めてくださっている…。自然と選ばれた一枚の写真にも、神の愛を感じました。心を尽くしてくださる思いを、絶対に無にされることのない供丸姫先生。多くの人々の仕合せのために寄与したなら、徳積みがかない、開運をもってお返しすると、固くお約束くださいました。
一人一人の心が確実に育まれて
記念のパンフレットが出来上がり、職員に先行して配布。皆が「宮城偉光会館」の新生に歓喜の声を上げました。
その中で、ある職員が、開所式に駆け付けた小学生の時の自分と、職員になって大震災の炊き出しの支援に入った時の写真が載っている…と気付き、声を掛けてくれました。
長い歴史の中で、偉光会館の存在が、多くの人々の心を確実に育んできた…。その年月の価値までも、たった16ページの中に詰め込まれていたのです。神の教会の歩みは、数多くの人々の真心、思いが重なり、揺らぐことのない土台が築かれていると痛感します。全国の皆さまも、3月10日の「新生式」にはぜひ出席し、このパンフレットを手に、「神の愛」を実感してください。
歴史はつながり 確かなものに
神総本部では、間もなく「真実の光会館」の内参道が完成します。これまでの足跡を振り返ると、土台がつながり、大きく、太く、確固たるものになってきていることが、痛いほどに分かります。
何もないところに供丸斎先生が神示教会の基礎を築かれた草創期の集大成、「教会設立30周年記念会館」の完成。時を経て、その土台が、神が宿る「真実の光会館」の土台の一部となり、次には神の座「光明殿」と並ぶように、仏の座「安明殿」ができました。そして、このたび「光明殿」と「安明殿」が「内参道」で結ばれ、神の意図される全容が見えてきたのです。
多くの真心が重なって、新生のなった「宮城偉光会館」。心の芯から「おめでとうございます」と、宮城の皆さまにお届けしたいと思います。そして、この新生が、「真実の光会館」の内参道完成と同じ月になったことも、決して偶然ではありません。神の愛の中で、「もっと救われる時代が到来した」のです。そのことを体感し、各自が自身の「心の新生」につなげていきましょう。