No. 1409

被災地で感じた神の実在
始まっている“心の復興”

こたびの被災に
 人々の心がのまれ
   「生きる」心(ちから)が
            消えぬよう
 神魂(かみ)は 人々の心を包み
  「希望の光(みち)」を開いている

「令和6年能登半島地震に当たって」の神示の一節です。神がどれほどのお力で、私たちの「心」を守り、導いてくださっているか…。あらためて実感する日々です。 

真っ先に寄せられた「感謝」 

あの日、偉光会館のある津幡町は震度5弱。すぐに能登の地域の職員と連携を取りました。地震発生時から、頭に浮かんで離れなかった、皆さまのお顔。新年の御神体を携えて向かった七尾市で、やっとお会いできた時、真っ先に聞こえてきたのは、「神にお守りいただきました!」「なぜか落ち着いていられたんです!」。感謝にあふれた、明るい声であったことは、今も忘れられません。そうして今日まで、皆さまから、数々の“奇跡”を伺ってきました。 

さらに深まった家族の絆 

輪島市に住む信者さん。二度目の揺れの後、お正月でたまたま家にいた長男が、「津波が来る! 早く外に!」と言いながら、義母をおぶってくれたそうです。車で逃げようとしたものの、道が地震で隆起して、とても運転などできません。そのまま近所の階段へ。百段近くあるそこを、義母を背に懸命に登る息子の姿…。「言葉にできない思いで、胸がいっぱいになった」と言われていました。 

その後、このご家族は避難所に。そこでは、20人分の食事の支度に追われながらも、大きな土釜でご飯を炊き、畑の野菜で汁物を作る毎日を、「不思議と楽しめた」と言われます。「家が被災しても、これほど心明るくいられるのは、教えがあるから」。そう語られたこの女性は、現在は輪島市に戻り、集落の方々と復興に向けて取り組んでいます。「子供たちに相談すると、『応援するよ。いつでも頼って!』と言ってくれて…。今まで以上に深く信じ合える家族になれました」と話されました。 

全てを糧に、力強く前へ 

ある女性は、対人関係の悩みから、自宅に引きこもりがちに。それが被災後は、自ら「家族のために」と動かれました。そうして、役に立つ喜びを味わう中で、「社会に出よう」という心が引き出されたそうなのです。親御さんは、「私がイライラすると、娘は、『祈願して一呼吸置こう』と、優しく声を掛けてくれます。おかげで、家族みんなが笑顔を取り戻しました」と語ってくださいました。 

その他にも、「自分より被害の大きかった信者仲間が、避難先で『人のために』と動く姿に感動。私も頑張りたい」。「片付けは大変でも、家族で思い出話をしながら、楽しく頑張っています!」…。どのような状況にあっても、心明るく生きる信者さんの姿。それこそが、神の実在の証し。そう思えてなりません。 

先々への不安や、長引く避難生活での疲れから、表情がこわばっていた方も、神示に触れると、不思議と心が和らぎます。「まだまだできることがある!」「もう一度家族と話し合おう」。“今やるべきこと”が見えて、心に希望が湧いてくるのです。何よりも大切な、“心の復興”が確実に始まっていることを、強く感じています。 

最後になりましたが、温かな心を寄せてくださった全国の皆さま、石川津幡偉光会館の職員一同、心より御礼申し上げます。