Q 愚痴ばかりの夫と一緒にいるのを迷う

30代

結婚して数年がたちました。当初は楽しかったのですが、最近、夫が仕事の愚痴ばかり言うので、一緒にいると嫌な気持ちになります。どんどん不幸になっていく気がして、我慢してでも、一緒にいなければならないのかと迷っています。(30代女性)

人生は、山あり谷あり。楽しい時ばかりではありません。しかし、つらい出来事を家族で一丸となって乗り越えていくところに、一時のものではない、本物の喜びを味わえます。今こそ、神の教えを軸に、向き合っていきましょう。

家庭は、“人生の土台”であり、仕合せの基でもある、最も重要な環境です。どんなに疲れた日でも、家族の温かい言葉や笑顔に包まれたなら、心が安らぎ、「明日も頑張ろう!」と意欲が湧くものです。そうした「生きる力」が引き出される、唯一の場所なのです。そのような家庭は、自然と整うものではありません。家庭の根幹を成す、夫婦二人の日々の心遣い、調和し、和合しようと努める積み重ねによってこそ、築くことができます。

夫婦の心を重ねるには、互いの心の内を伝え合うことが欠かせません。まずは、夫の思いを知るところからです。「随分疲れているみたいだけど、どうしたの?」「何かあった?」などと、自分から尋ねてみましょう。そのときに大切なのが、アドバイスや指摘をせずに、じっくり話を聞くことです。「そうだったんだ」「それは大変だったね」と優しく受け止め、妻として「夫を支えよう」と関わっていくのです。その積み重ねに、夫の苦しさが和らぎ、心に落ち着きやゆとりが出てくるでしょう。すると、乗り越える明るさ、強さが引き出されていくのです。「支えてくれる妻のために頑張りたい」という気持ちも湧いてくるはずです。次に、夫の様子を感じ取りながら、自分もつらかったことなどを伝えていきましょう。

良いことも、悪いことも共有し、支え合い、補い合うことで、夫婦の絆は強くなり、信頼が深まります。そこに、家族みんなの心がほっと安らぐ、温かい家庭となっていきます。心だけでなく、体も健康になり、やりがいを持って仕事にも臨めるなど、人生が好転していきます。

「心(運命実体)」で生きる人間は
    心安らぐ「家庭」なくして
     「運命」は開(ひら)かない
「心(魂)」安らぐ環境が「家」である
「家庭」の意味(真理)を
         よくよく悟りて
  家族それぞれ
      思いを語る「家」を築けよ
 思いがつながるほどに
        その家(や)は栄え
     先祖の心(魂)も安心 安泰
 「真の健康」手にして
   家族の「心(運命)」も守られる

(平成23年1月18日〈中略あり〉)

時には、外でリフレッシュするのもいいでしょう。しかし、「夫より実家の方が頼れる」「友人と過ごす方が楽しい」などと、気持ちが家庭から離れるほど、あちらこちらで問題が起きてしまいます。だからといって、「私が我慢すれば…」と一人で耐えたり、「夫がこうだから無理」と諦めたりしていては、苦しくなるばかりです。相手の思いを知って、自分の気持ちも知ってもらう、「本音を伝え合う会話」を夫婦で意識して、共に関わっていきましょう。