Q 投資で失敗したことを夫に言えない

60代

老後の生活の不安から、知人に勧められた投資を始めました。初めは順調に増えましたが、徐々に価値が下がり、ついには元本の全てを失いました。夫には、このことを言い出せずにいます。(60代女性)

生活をしていく上でお金は必要ですが、価値が変動することもあれば、思わぬ事態でなくなってしまうこともある、実に不安定な物です。それを頼りにしても、確かな支えにはなり得ません。

人生を必ず守ってくれるのは、一人一人が持つ生きる力、「運命」です。この力が引き出せるほど、何の不安もなく、仕合せを大いに味わいながら生きていけます。

そのために不可欠なのが、「心が安らぐ家庭」です。それは、何でも本音で伝え合える関係性を家族と築いてこそ、手にできます。とりわけ夫婦は、人生で遭遇するどのような出来事も、共に受け止め、乗り越えていく“伴侶”です。今回の事態も、一人で抱え込むほど、苦しさが増すばかりでしょう。勇気を出して、つらい胸の内をありのまま伝えることで、乗り越え、人生を好転させる足掛かりとなります。

まずは、現状から共有しましょう。「大きな損失を出してしまって、ごめんなさい」「もっと早く、あなたに相談すればよかった」などと、謝罪や反省の思いを誠実に伝えることです。思いを分かち合えるだけでも、驚くほど心に安心感が広がるはずです。その上で、今の状況に合わせた暮らし方を、二人で考えていきましょう。夫婦の心が重なっていれば、経済的なゆとりがなくても、生活の中にたくさんの楽しみを見いだせ、喜びを感じながら生きられます。

そもそも投資は、その企業や団体を応援する気持ちで出資するもの。「もっと、もっと」と過分な欲が出てくると、悩みを生み出してしまいます。いつも家族で会話をするなら、「うちは、このくらいの備えで大丈夫」と冷静に判断でき、過分欲にのまれることもありません。“今に満足、きょうに感謝”する “豊かな心”が持てて、分、器を越えずに、不安のない生活を送ることができるのです。

「運命」に重なる心は安定し
  人々(ひと)に関わる気持ちを
             強くさせる
 家庭環境も 生活環境も
    全てがかみ合い 好転してゆく
人々が考え 求める経済活動に
        仕事の「真理」は薄い
 常に誰かが 悩み 苦しみ
           格差を生み出す
 「教え」に生きることで 人間は
  「運命」の力に守られ
   皆が仕合せを共有できる成果を
             導き出せる

(令和6年12月23日)

「運命」は、社会に役立てる力でもあります。縁のある人々との出会いを大切に、自分にできることで温かく関わっていきましょう。愛ある生き方に多くの人が寄ってきます。そこに、「運命」の不思議な力に大きく守られ、不安なく暮らせるように、環境も整っていくのです。何より、物やお金では味わえない、生きがいあふれる老後が送れるでしょう。