私たちは三姉妹で、父からの相続について話し合っています。私と夫は、父が存命の時から農地を借り、野菜を作ってきました。その土地をそのまま譲り受けたいのですが、三人の話し合いがうまくいかずに困っています。(50代女性)
A
そもそも、親、先祖から受ける財産は、「自分がつくり出したものではない」と認識しましょう。まして、土地などは、名義があり、所有権が認められたとしても、本来は人間の物ではないのです。「地球の一部を使わせていただいている」という、謙虚な姿勢で考えることが必要です。
一つ一つの縁を深めるほどに 人の心は豊かさを増すのである
心で生きる人間は 欲心通して人 物に触れるゆえ 分越え 実体に泣く者が多い
なれど 豊かな心身に付け 生きるなら 我が運命が心(我が人生)を守る
ゆえに 分越え 「道」欠き 実体に泣くことなし
一つ一つの縁を深めるほどに
人の心は豊かさを増すのである
心で生きる人間は
欲心通して人 物に触れるゆえ
分越え 実体に泣く者が多い
なれど 豊かな心身に付け
生きるなら
我が運命が心(我が人生)を守る
ゆえに 分越え 「道」欠き
実体に泣くことなし
『真実の光・神示 平成18年版』250ページ
それぞれが思っていること、願うことを、互いに主張するばかりでは、争いになってしまいます。話し合いを成立させるには、相手の意見をよく聞いて、思いを受け止め、自分自身の思うところも、相手が理解できるように伝えることです。冷静に思いを語り合い、互いの気持ちを分かり合うところに、妥協点を見いだすことができるでしょう。
本当の仕合せは、家族が仲良く、支え合って生きてこそ手にできます。思いどおりに相続できても、姉妹が不仲になったのでは、仕合せは遠のいてしまうのです。
親が願っているのは、子供たち、孫たちが、決して争うことなく、仲良く心を重ねて暮らしていくことです。また、本当に相続すべきは、親の良い生き方、見習いたい心の姿です。ですから、互いに相手の意見を大切にし、譲り合って、和を欠かないように話し合いを進めていきましょう。