増田久徳宮事代行(ますだ・ひさのり)

父から教わった「今に満足、きょうに感謝」

真の豊かさとは 今に満足し きょう一日を感謝して「生きる」心をいう

真の豊かさとは
  今に満足し きょう一日を感謝して
    「生きる」心をいう

『真実の光・神示 平成28年版』51ページ

今年生まれた我が子を胸に抱きながら、神示教会カレンダーを見た時、この神示が目に飛び込んできました。ふと思ったのは、「今に満足、きょうに感謝」という大切な感覚を、我が子にどう伝えていけばいいのか…ということです。

さまざまな考えを巡らせていた時、小さい頃の思い出が心によぎりました。

私の父は釣り好きで、休みの日は私たち兄弟を車に乗せて、夜が明ける前から出掛けていました。行きの車の中は、「大物が掛かったら、さおを立てるんだぞ」などと、ワクワク感でいっぱいでした。釣りをしている最中は、沈まない浮きを見ながら、「もうすぐ流れが来るぞ」と潮が変わるのを楽しみに待ったものです。そして、帰り道は、「唐揚げにしたら最高だぞ」などと、手のひらサイズの魚をいかにおいしく食べるかという話で盛り上がる。どの瞬間も、目をキラキラさせて楽しんでいた父の姿がよみがえってきたのです。

父から、「今に満足、きょうに感謝」という言葉を聞いたわけではありません。でも、どんなときも「ありがたい」「最高だな」と、その時その時を笑顔で過ごす生き方を自然と学ばせてもらっていたのだと、あらためて感じました。

大切なのは、自分自身が日々豊かな心で生きること。その後ろ姿を我が子に見せていきたい。そう感じたひとときでした。