No. 1441

「心の動き」を導かれて
一命を取り留めた信者さん

(愛媛偉光会館MT/70代男性)

昨年の夏のことです。神示教会の係として、信者さんへの連絡役を担う私は、この日も近くに住む方のご自宅を訪ねました。一人暮らしのその男性は、私より少し年上の方。少し前から連絡を担当していました。 

「なぜか」気になって…

残念ながら応答がなかったため、持参したプリントをポストに入れて帰ってきました。そして2日後。その方の家の前を通ると、プリントがそのままになっています。「あれ…?」。妙に胸騒ぎがして放っておけず、近所の方に声を掛け、そっと中をのぞきました。すると、信者さんが倒れていたのです。たまたま鍵の開いている扉が見つかって、すぐに駆け寄ることができました。触れると、かすかに脈が。「生きていてくれた!」。震える手で救急車を呼びました。 

神の手の中で出会えた不思議

診断の結果は熱中症。しかし、持病もあり、回復が難しいどころか、「2、3日の命…」と言われてしまったのです。「何か私にできることは…」。居ても立ってもいられない思いを、必死に神に訴えるばかりでした。翌日、ご不在と分かっていても、自然と足は信者さんの家へ。すると、「いつかお会いしたい」と思っていた、その方のお子さんたちがいらしたのです。 

お子さんたちと信者さんは、あまり連絡を取っていなかったようでした。でも、幾つになっても、我が子の仕合せを願うのが、親というもの。「ここから親子の縁を深めましょう。それが、お父さんの力になります」。思いを込めて伝えると、2人ともうなずいてくれました。「信者さんが一命を取り留めた」と連絡が入ったのは、その後のことです。うれしくてうれしくて、すぐに神に御礼申し上げました。同時に、どれほど神が、私の「心の動き」を守ってくださっているか…。あらためて感じたのです。 

人との縁を深める生き方を

あれから約8カ月。信者さんは驚くほど回復し、退院された今は、庭木の手入れができるまでに。偉光会館の神殿で共に参拝できた時は、心から喜びが込み上げました。 

今回のことで私は、「出会いを大切に、一日一日をしっかり生きよう」と、思いを新たにしています。「人生」が、いかに「人との縁」に支えられているか…、それを痛感したからです。散歩中に出会った方には、挨拶だけでなく、「毎日気温差がありますね。お互い風邪に気を付けましょう!」などとひと言。相手の表情が和らいだり、明るい笑顔が見られたり…。そうした心が通い合う喜びは、他の何にも代えられません。こんな日常を味わえるのも、実在する神と出会えたからこそ。感謝を深くしています。