○東京都・RAさん(50代女性)
私は、昔から「優しいだけじゃダメだよ。明るく、打たれ強くならないと」と、よく言われました。自分もそこが欠けていると思い、常々祈願していたのです。
昨年、区役所で、菜の花の種を頂きました。うれしくて、同じ区に住む新婚の信者さんご夫婦と、妹家族とお友達に分けました。「育ててみます」と、皆さん笑顔で受け取ってくれました。
私も種をまきました。袋の裏には、「芽が出たら、間引きしてください」と書いてあります。でも、出てきた芽がかわいくて、かわいそうで、一本も間引けません…。春になり、花は一斉に咲きましたが、どれも小さくて、よーく見ないと菜の花には見えません。「優しいだけじゃダメなんだ。間引くからこそ、残った芽が立派な花を咲かせて、種を付けて繁栄していくんだ」優しいだけの自分を乗り越えなさいと教わった思いで、「ありがとう、菜の花くん」と感謝しました。夫にその気付きを話すと、「自然界は僕たちのお手本だね」と言っていました。
しばらくたったある日、種を差し上げた信者さんご夫婦から、写メが届きました。「菜の花、咲きました。お見せしたくて」と。見ると、何とプランターが2つ。そこに間隔を空けて植えられた菜の花が、うれしそうに咲いていました。「わあ、これが本当の優しさだ」と涙があふれ、「こんなご夫婦と同じ区内に住めて、仕合せ」と、生まれ育った地にも愛着が湧いてきました。
愛にあふれる人たちが住む町は、花園になるはず。私も、神の教えで、足元の我が家から温かいものにしていこうと思います。