「まあいいか」の私を卒業

○愛知県・HTさん(60代女性)

新幹線で、神総本部に参拝した時のことです。名古屋駅のホームに到着し、発車までの数分、椅子に座ろうとすると、足元に何かこぼれています。「汚いなあ」と避けているところへ、ペットボトルを持った青年が息を切らして、駅員と近づいてきました。「すみませんでした」「いいですよ」そんなやりとりが聞こえました。

私ならどうしただろう…と考えました。発車まで時間がないし、「まあいいか」と、ずるい心で立ち去ったかも。「この青年に教えてもらった」と思ったのです。

自由席に乗り、知人にメールを送りました。打つのが遅いので、時間をかけて…。顔を上げると、今度はアジア系の青年から、「ここに座ってもいいですか」と片言の日本語で聞かれたのです。「オッケー!」と言うと、通路を挟んだ席に座りました。「私が打ち終わるまで待っててくれたんだ」。私だったら…、相手の都合を考えないで、声を掛けていたはず。「この青年にも教えてもらった」と思いました。

しばらくして、「そうだ。もうすぐ富士山が見える」と気が付き、「日本一の山がもうすぐ見えます。こちら側に…」と伝えました。すると、にっこり笑顔で応えてくれ、バシバシ撮影していました。「ありがとうございました」と日本語で一生懸命伝えてくれる姿に、何とも温かい気持ちになったのです。

神総本部に到着し、ご神前で、「きょう気付かせてもらった、自分都合の『ずるい心』を変えたいです」と誓いました。以来、そんな自分から脱皮しようと、祈願とともに努力を重ねています。

神の教えでつかんだ仕合せのコツ。どうぞ、ご家族にも共有してください。皆さまでほっこりしつつ、見えたコツを家族で生かしましょう。

日常で見つけた“小さな仕合せ”を、ぜひお寄せください。

しあわせ通信
社会で光る人