○横浜市・CSさん(60代女性)
ある日、キーケースを紛失してしまいました。そこには、一人暮らしをしている娘の部屋の合鍵も入っています。気付いたのは2日もたってから。なくした現実を受け止められないまま、交番に遺失届を出したのです。
娘は冷静に聞いてくれたものの、自責の念が募る一方でした。それでも、夫が娘に寄り添って動いてくれたことで、心の重荷が半減。しかも、キーケースは夫からもらって大切にしてきた物です。少しも責めずに、家族と動いてくれた夫の優しさが余計に心に染み入り、感謝の言葉を伝えずにはいられませんでした。
その後、娘から、鍵の交換が済んだ報告と、「今度、みんなで食事に行こうね」というメッセージが届き、温かい心が伝わってきました。夫も、「キーケースはなくなったけれど、みんなの心が重なって、縁が深まった」と。自分を責めていた心がすっかり晴れ上がり、家族の存在の大きさに気付かされたのです。
そうして迎えた、なくして4日目の朝、「キーケースが戻った」と警察署から連絡があって、びっくり。すぐに家族に知らせて、「良かった!」と喜び合い、あらためて感謝の思いを伝えました。
年頭に「家庭は 夫婦が土台をつくる」(令和5年1月1日『友輪』340号2ページ)とお教えいただきました。このご神示を軸に、夫婦で教えを学び、私自身も温かい言葉や感謝を伝えることなどを意識してきた一年。来年はもっと魂安らぐ家庭を築くため、教えの実践に努めていきます。