三代で作った折り紙がくれた宝

○石川県・AKさん(60代女性)

保育園の孫と一緒に、折り紙を楽しむ機会が増えました。ある日、「手裏剣を折ってほしい」と言うので、孫の持つ折り紙の本で探しましたが、載っていません。

その時、お嫁さんが「ボロボロでお恥ずかしいですが」と一冊の本を見せてくれました。黄ばんで角がめくれ、背表紙はガムテープで補強してある、見るからに読み込んだ一冊。こんなにボロボロになるまで使い込んですごいと思い、「本を作った人が見たら、うれしくなるよね」と言いながら、手裏剣を親子三代で製作、見事、完成!

お嫁さんは、こんなことも話してくれました。「私は、外で遊ぶより、折り紙や塗り絵が好きな、家派の子供でした。母は看護師で忙しくしていましたが、毎週、消しゴムや鉛筆など、小さなプレゼントを買ってくれたんです。この折り紙の本も、その時もらった物。毎週、弟とワクワクしていたことを思い出します」。

一冊の本で、私の心はお嫁さんの小さい頃にタイムスリップ。ご家族に大事に育てられ、人や物の心を大切にしてきた姿が目に浮かび、感動で胸がいっぱい。お嫁さんがいとおしくてたまりませんでした。

孫は、まだおしゃべりが上手ではありませんが、神の教えで学ぶ「温かい関心」を意識して、話の腰を折らずに、うんうんと聞いていると、満足そう。人や物の心を大切にする気持ちを、子や孫に受け継いでいけるように、これからも神の教えで努力していきたいと思います。

神の教えでつかんだ仕合せのコツ。どうぞ、ご家族にも共有してください。皆さまでほっこりしつつ、見えたコツを家族で生かしましょう。

日常で見つけた“小さな仕合せ”を、ぜひお寄せください。

しあわせ通信
社会で光る人