孫に教えられた洋服の心

○横浜市・MYさん(70代男性) 

最近、幼い3人の孫たちと過ごす時間が増えました。予想を超えた活発な動きに合わせられるように、動きやすい服装で過ごすのが常でした。 

何十年前の衣服も着られるくらい、物持ちは良い方です。その中で、つい着慣れた物にばかり袖を通すようになっていました。そんな私を見て、孫娘が言いました。「じーじは、いつも同じお洋服を着ているね」。そして、クローゼットを開けて、「お洋服がたくさんあるんだね。私が選んであげるから着てみて」と言うのです。

それからは、「きょうは、この服ね」「あしたは、これよ」と、まるで小さな専属スタイリストさん。一生懸命選んでくれるおかげで、何年もしまい込んでいた服が一つずつ日の目を見ることになりました。 

ある日、「じーじ。お洋服が喜んでいるよ」と言う孫。その言葉に「ハッ」としました。神の教えで「物の命を大切に」と学んでいるけれど、ただしまい込むだけでは物の命は生かされない。活用してこそ、物の命が生きることを、孫から教えられました。同時に、息子夫婦が、日頃から孫の心を豊かに育んでいることを感じ、本当にありがたく思いました。 

一日一日、感動とともに新たな発見がある毎日に、感謝しかありません。これからも、人や物との出会いを大切にしていこうと、思いを新たにしています。 

神の教えでつかんだ仕合せのコツ。どうぞ、ご家族にも共有してください。皆さまでほっこりしつつ、見えたコツを家族で生かしましょう。

日常で見つけた“小さな仕合せ”を、ぜひお寄せください。

しあわせ通信
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