義母と心をつないだ夕空

○福井県・TAさん(50代女性)

我が家は、義父母、私たち夫婦と子供3人の7人暮らしです。最近の私の気掛かりは、認知症の義母のことでした。すぐに忘れてしまうこともあれば、いつまでもはっきり覚えていることもあるため、「私を困らせようとして、わざとやっているのでは…」と疑心が募り、優しい心が持てなくなってしまったのです。

夫に話すと、私の気持ちを分かってくれました。それだけでほっとできて、「このまま穏やかな気持ちで義母と関われますように」と、心から神に願うようになりました。

ある時、仕事から帰ると、煮物が作ってありました。「お母さん、ありがとうございます」お礼に加え、出てきた言葉が、「家族みんなで食べるのにちょうどよい量です」でした。義母は、「私が作ったの?」と言いながらも、すごくうれしそうな顔をしてくれたのです。

さらに、娘が帰宅するなり、「見て、虹がきれいだよ」と声を掛けてくれ、3人で空を眺めました。それからしばらくして、今度は義母から「ちょっとここにおいでー。夕焼けがきれいだよ」と声が。手を止めて急いで表に出ました。きれいな夕映えの空に、2人で見とれながら、何だか心がつながったようで、うれしくなりました。

このやりとりを夫に話すと、喜んでいました。私が優しい心でいれば、義母の心も優しく落ち着いている。大切なのは心だと実感した出来事です。

神の教えでつかんだ仕合せのコツ。どうぞ、ご家族にも共有してください。皆さまでほっこりしつつ、見えたコツを家族で生かしましょう。

日常で見つけた“小さな仕合せ”を、ぜひお寄せください。

しあわせ通信
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