[実践ポイント]会話の“名投手”“名捕手”を目指す

「ちゃんと言ったのに!」「聞いてない!」日常に転がっている「会話」のトラブル。小さな行き違いも積み重なれば、「この人には言うだけ無駄」など、「会話」の放棄にまでつながりかねません。人との交流を図る上で、決して欠くことのできない「会話」。どうすれば互いの縁が深まるものになるのか、考えてみましょう。

よくキャッチボールに例えられるとおり、「会話」は、投げる人、受け取る人がいて成り立ちます。投げるときも、受け取るときも、相手を意識することが欠かせません。

とはいえ、話し掛けても、相手がとても無口とか、ちっとも話を聞いてくれない…ということもあるでしょう。話を聞いていても、「何が言いたいのか分からない」「自分とは考え方が違う人」などと感じることもあるかもしれません。

思いどおりの反応じゃないときこそ、“名投手”“名捕手”になる大チャンス。見詰めるのは自分です。「一方的に話すばかりでなく、もっと相手の気持ちも聞きながら伝えていこう」「『分かってほしい』が強過ぎて、きつい言い方にならないように要注意」「相手の思いを理解しようとする気持ちで関わろう」など、目指す姿が見えたら祈願で実行。常に、分かり合おうとするところに、「この人の考えは?」「私の思い、伝わってる?」と、相手の心を意識するゆとりが持てるはず。その積み重ねに、互いの理解が深まり、自然と心が重なって、それぞれの運命、良さを生かし合っていけるのです。

実行は、まず家庭から。家族と何でも会話する中で、人との関わり方がつかめます。話す力も、聞く力も身に付きます。だから、学校でも、職場でも、円満な人間関係を築いていけるのです。

今日(いま) 世界は
 神の手の中
  運命が正しく重なり 補い
    支え合う世界に
         戻る動きをしている

令和6年3月1日 信者心の道勉強会(『友輪』341号 20ページ)

まだまだ大きく変化していく社会。その波にのまれないためにも、どんな相手にも、“名投手”“名捕手”でありたいもの。誰とも会話のキャッチボールを楽しむところに、運命を重ね合えます。それぞれが身を置く環境で、なくてはならない輝く存在になっていくことでしょう。

「喜びの声」からも、実践のヒントをつかんでください。